先月の7月18日、吹田市内で「民主書店運動40年、尾上夫妻を囲む集い」が開かれました。摂津市ではかつての千里丘書店、吹田市では現在の吹田市民書房と2つの民主書店経営の運動に携わってこられたお二人。このほど新しい後継者に店を引き継がれ、現役から引退されることになった、その長年の労を称える集いでした。
共に但馬地方の出身で文学少年・少女の時代を経て、片や警察予備隊員になるも反戦演説をして除隊、そして摂津市会議員に、片や日本銀行職員として働きながら運動に目覚め…。40年を遙かに超えるお二人の人生を振り返りながらのお話は、まさに風雪の歩みとも表現されるべきものだと思いました。
次々と街場の書店が閉店に追い込まれるという厳しい書店業界のなかで、いわゆる民主的出版物を主として扱いながらの40年間はなおさらにたいへんなことだったと思いますが、こうして次の世代に引き継ぎができたことは、とてもこの世界では貴重なことであり、全国の民主書店運動の中でのとても明るいニュースであることは間違いありません。新しい吹田市民書房の歩みがこの集いを機に始まりまったのです。