昨日の朝日新聞夕刊関西版に懐しい景色の写真と記事が載っていました。JR三江線の記事です。昔、三次高校に通うときに毎日乗りました。当時は三江南線といって、まだ島根の江津とは線がつながっていなかった時代です。家を朝6時半に出て、通い始めたころは自転車で、後にはバイクになりましたが、船木という駅まで約10キロ走ります。もちろん無人駅でした。2両編成のディーゼル車が三次市へ通勤・通学する人でほぼ満員でした。約20分位で終点の三次駅に到着していました。駅からさらに15分ぐらい歩いてやっと高校にたどりつくという、今振り返るとよく通ったなあと感心するほどですね。何しろ電車の(正確には電車ではありませんが)その時間に乗り遅れると完全に遅刻で、次は2時間か3時間後という状態でしたから、とにかく乗るしかない、乗ったら駅に着いてそのまま歩けば学校に着くのですから、たぶん無遅刻だったと思います。遅れる理由は、当時の国鉄ストライキぐらいしか考えられませんでしたから。
線路の下を流れる川は江の川といって、中国山地を日本海側に流れ込む川です。山地を横切って流れるので珍しい川だと聞いています。当時でも川船の往来はさすがにもうありませんでしたが、でもとても綺麗な川でした。カヌーイストの野田知祐さんの名著『日本の川を旅する』にも載っている川です。