ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

シロヤ (2) @福岡県北九州市

2019年08月23日 | 福岡県

以前に小倉を訪れた際、駅前のベーカリー「シロヤ」で名物の「サニーパン」を購入したのだが、帰って包みを開けてみると「あんパン」が入っていた(店員が間違えた)ということがあった。せっかく小倉駅に居たので市民のソウルフードを味わってみたいと再訪。写真では写っていないが、この日も店の前には何組もの客がひっきりなしにつめかけていた。目当ての「サニーパン」はショーケースの上に既に4個、5個と分けられている袋もあり少数は気が引けたが、帰りの荷物を増やしたくなかったので2個だけ買い求めた。残念ながらもう一つの名物「オムレット」は荷物の関係上(クリームがぐちゃぐちゃになりそうだったので…)購入を断念。

帰宅後に袋を開ける。今回は間違いなく「サニーパン」(ヨカッタ)。表面がすでにべたついているのは練乳がたっぷりと使われているから。パン生地はフランスパンと聞いてはいたが、さすがにもう少し軟らかいだろうと思いきや、本当にフランスパンの硬さそのもの。小さい子供もこんなに硬いのを食べるんだなァ。中にたっぷりと練乳が入っていて生地にまで滲み込んでいる。ベタベタ。もちろん甘さは相当なもの。これに甘い飲物だと頭が痛くなりそうだが(笑)、苦いコーヒーにはよく合う。念願が果たせて満足。(勘定は¥180)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 門司港近代建築散策の続き。海岸線沿いの通りに建つ「太陽新海運ビル」(昭和初期・建造)。残念ながら時間の関係上外観しか愛でることは出来ず。テナントには沢山の店が入っている様子。

 

↓ 観た時にはよく分からなかったが、帰って調べてみると古くはないがなかなか興味深い建物だった「ホーム・リンガー商会」(昭和37年・1962・建造)

 

 


 

フランス菓子 シロヤ (シロヤベーカリー小倉店)

福岡県北九州市小倉北区京町2-6-14

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら 小倉駅前 SHIROYA オムレット 近代建築 門司港レトロ 太陽興産新海運ビル 太陽興産 ホームリンガ商会 )

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麗芳 @岐阜県岐阜市

2019年08月23日 | 岐阜県(岐阜)

名鉄岐阜駅の道を挟んだ西側には繊維問屋が軒を連ねているが、その手前にある喫茶店「麗芳」へ。平日にこの辺りは通らないので入ったことが無かったが、ある日曜に前を通ったら開いていたので休憩がてら入ることに。繊維問屋街がイベントをやっていたので開いていたのか、それとも日曜も営業の店だったか。いかにも昭和な外観の店舗の中に入ると、これまた素晴らしい昭和の内装。赤と緑のソファー椅子、やや暗めのランプ風の照明器具、壁の意匠などが素敵。こちらには”平成の御代”は訪れなかったようだ(笑)。店内は奥にかなり広く、入っても誰もやってこない。先客もなし。奥に向かって大きな声を出したらやっと給仕の女性が現れた。水とおしぼりは用意されたがメニューが無い。訊いたらランチは表に書いてあるもの、後はドリンクだそう。壁に”自家製・完熟梅ソーダ”と貼紙があったので尋ねると「で、でき…ます。」という心許無い返事(苦笑)。

奥に消えた女性の他に主人らしき男性の声も聞こえるが姿は見えない。しばらくして模様の入った金属製の盆の上にクラシックな脚付きグラスで「完熟梅ソーダ」が運ばれた。大きな梅の粒がまるごと入っている。さっそく飲んでみると炭酸はごく弱めだが、甘くて旨い。爽やかな梅の香り。よくパフェなんかに付いてくる長くて細いスプーンを使って梅の実を取り出し口に入れる。大きいからか外皮は硬かったので中の軟らかいところだけ舐め取ってソーダと一緒にいただいた。他にどんなメニューがあるのかはついぞ分からなかったが、機会があればこの昭和クラシックな雰囲気の中でランチをいただいてみたいなァ。(勘定は¥550)

COFFEE SHOP 麗芳

岐阜県岐阜市住田町1-1

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 名鉄岐阜駅 喫茶 純喫茶 れいほう REIHO コーヒー 珈琲 ランチ レトロ喫茶 )

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鉄なべ総本店 @福岡県北九州市

2019年08月22日 | 福岡県

北九州市小倉での呑み歩き。何軒も日本酒ばかり呑んでいたが、天気が悪く蒸し暑い日だったので冷たいビールが呑みたくなった。そこで目に付いた店に飛び込むことに。暖簾に大きく”鉄なべ”と書かれた「鉄なべ総本店」。店はまだ真新しい感じの、餃子を鉄鍋で出す店だ。ちなみに鉄鍋で餃子を出すスタイルは製鉄の街・八幡が発祥だとのこと。こちらの歴史はよく分からないが、こちらの他に2店ほどあるよう。中に入ると手前にカウンター席があったのでそちらに腰掛ける。奥にはテーブル席が並んでいて、もう店じまいに近い時間帯だったが客が残っているようだ。うれしいことにサッポロの赤星(ラガー)を推しているようで専用の冷蔵庫にびっしりと。もちろん大瓶をお願いした。メニューには意外や餃子以外にも刺身を始めたくさん揃っており、旅行者向きにとりあえず名物は何でもあるといった感じ。肝心の「鉄なべ餃子」は2人前からと書いてあったので戸惑ったが(もう何軒もハシゴしているので)、店員のアジアのお兄さんは「1人前デモダイジョウブデス。」とのこと。

しばらくして運ばれた「鉄なべ餃子」は8個だったかな。1つは小振りでこんがりと色良く焼けており、いかにも旨そう。早速カリッカリなのをつまんで…、旨いに決まっている。見た目とは違いあっさりとした餃子でいくつでも入っていきそう。パクパクと食べていったが、まだビールが余っているので「炊餃子」を追加。”すいぎょうざ”と発したらお兄さんに「タキギョウザデスネ。」「”たきぎょうざ”って読むの?」「スイギョウザデモイイデス。」(笑)。こちらは白濁した鶏ガラスープに入ってやってきた。ぶつ切りのネギと共に5個ほど。食べてみたけれどこちらも意外とあっさり。そのままいくものなのか、タレを付けて食べるものなのか分からないが、中に歯応えのある肉片もあって悪くない。どちらかというと焼きの方が好みだが、軽く滞在20分で喉を潤すことが出来た。(勘定は¥1,920)

 


 

↓ 門司港の近代建築散策。門司港のランドマーク「門司港駅」(大正3年・1914・建造)。広い広場の先にある建物は風格あり。6年前に門司港を訪れた際にはまだ修繕工事中で観ることが出来なかったが今年3月に完成。修繕したてで真新しいところが多いが、長く伸びるホームと鉄骨の屋根は雰囲気抜群。国の重要文化財に指定されている。

 

 

 

 


 

鉄なべ餃子総本店

福岡県北九州市小倉北区魚町2-3-12

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら てつなべぎょうざ てつなべぎょうざそうほんてん 鉄鍋餃子 ギョウザ ギョーザ 近代建築 門司駅  )

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PRESS BUTTER SAND (ジェイアール名古屋タカシマヤ) @名古屋市中村区・名駅

2019年08月22日 | 名古屋(中村区・西区)

「あの人気店が初登場!」だの「〇〇で大人気!」などの文句に全然興味が無い自分は、デパートの催事場などの”腰を下ろしていない”店舗を訪れる機会はほとんど無いが、ある日名古屋駅方面に行ってくると妻に言うと、珍しく「プレスバターサンド買ってきて。」と注文が入った。何でも試しに一番小さい箱を買ってきたのだが、気に入ったのでもっと欲しいと買い足しを希望しているとのこと。東京駅で人気の店が名古屋のタカシマヤに出店しているのだとか。でも自分が行列に並んだりすることが嫌いだと知っている妻はすぐに「やっぱりいいわ。」と前言を撤回。「ついでがあって、行列が無かったらね。」と返事して名駅近くで用事を済ます。女性の言う「やっぱりいいわ。」は「買ってきて欲しい」とほぼ同義語なので(笑)、店を探してみた。案の定行列はあったが大して長くないし、梱包をしていないのでみんなドサドサ買って袋に入れてもらうだけ。列も流れているので並んで購入してみた。にしてもみんな安くない菓子を凄い数買っていく。その利益率たるや…(←下世話)、当たるとこういうことになるんだなァ。

「PRESS BUTTER SAND」は東京の「株式会社BAKE」が手掛けるバターサンドのブランド。2017年に東京駅構内で1号店オープンというからまだ2年しか経っていない。妻に買ってきた箱を渡し、自分も1つご相伴に預かった。ハードな四角いクッキー生地で挟まれた「プレスバターサンド」は、中にバタークリームとバターキャラメルが入っている。思いのほか歯応えのある生地でゴリッと噛み砕いてもボロボロにならないのがいい感じ。もちろん濃厚な味だが、想像していたよりも甘さはくどくなく、旨い。なるほど良く出来ていて苦いコーヒーにぴったり。こういうヒット菓子の寿命はどのくらいなのか知らないが、某国なんかにコピーされないようにしないと(笑)。

後日談:妻は娘にも同様の依頼をしていたらしく、娘が帰省した折りに同じ箱を持って帰ってきた。妻は自分が絶対に行列には並ばないだろうとふんで娘にも頼んでしまっていたのだとか…(苦笑)。娘曰く、ついでは無かったのでわざわざ買いに行ったとのこと。何という卑劣な…(笑)。おかげで我が家には大量の「プレスバターサンド」が。最初から自家消費のつもりでシールを剥がして箱も開けちゃっているので今から他の人にプレゼントする訳にもいかない。にしてもこれを独り占めするつもりなのか奴は(笑)。もう1つくらいもらってもいいだろうナ。(勘定は¥1,710/9個)

※8月末までの営業だそうです

PRESS BUTTER SAND

愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ 1F

 

( 名古屋 なごや 名古屋駅 名駅 めいえき JR名古屋高島屋 高島屋 催事 プレス・バター・サンド 期間限定 )

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喜納昌吉&チャンプルーズ

2019年08月21日 | ロック(日本)

喜納昌吉 & チャンプルーズ (1977)

「ハイサイおじさん」で有名な喜納昌吉&チャンプルーズのデビュー・アルバム。「ハイサイおじさん」を初めて聴いたのはいつだったかしっかり覚えていないが、何かのテレビ番組じゃなかったかな(久保田麻琴のヴァージョンではなかった)。当時は能天気な酔っ払いの歌くらいにしか説明されておらず、その独特なリズムや音階、女性の掛け声(囃子)が単に気持ちの良い音楽という認識しかなかった。すぐに志村けんの「へんなおじさん」のフレーズが席巻してしまったので、その元歌ぐらいにしか捉えられていないけれど…。最近ある文献を目にして、この「ハイサイおじさん」は実在の人物をモデルとしていることを知り、その背景がえらく衝撃的だったのでアルバムごと聴いてみようという気になって購入。その背景を某ペディアから一部引用すると…

”この「おじさん」はかつて喜納家の隣人であったが、妻が精神に異常をきたして実の娘の首を切り落とし鍋で煮るという事件を起こしたために村八分同然の身となり、以前から交友のあった喜納家に酒を無心に来るようになったのだという。この孤独な「おじさん」との触れ合いの中で「おじさんに歌を作ってあげよう」と思い立った昌吉が生まれて初めて作詞作曲したのがこの「ハイサイおじさん」である”

元々はマルフクレコードという地元のレーベルから「喜納昌吉と喜納チャンプルーズ」名義で発売されたそうで、そちらはここに収録されたものよりスローテンポで、より沖縄音楽らしいゆったりさがある。その後にテレビなどで観た喜納のライヴ映像などでは、大抵このアルバムに収録されたものよりももっとハイテンポにアレンジされており、何だか馴染めなかった覚えがある。

アルバムに収録された曲は基本的に沖縄・コザの「ミカド」という喜納自身のライヴハウスで録音されたものだそうで、それに矢野誠(音楽プロデューサー、矢野顕子の元夫)が、シンセサイザー等を加えてまとめあげた物のようだ。その加えられた部分のクレジットを見てびっくりしたのだが、キーボードでは矢野顕子、ドラムでは林立夫、ギター井上憲一、シンセ・プログラムでは松武秀樹らが参加している(ティン・パン・アレーにYMO!)。

ライヴ音源を元にしているが、喜納昌吉の飄々としたヴォーカルと、全体的には緩いのにも関わらず一体感のあるバンドとの掛け合いが素晴らしい。それに沖縄音楽に欠かせない女性バックヴォーカルの”囃子”(正確には何と言うんだろう)がやはり素敵。歌詞は沖縄ことばの部分は正直全然意味が分からず、対訳を読まなければならないが、何となく流れで分かるものもある。社会風刺的な歌詞も多く、当時の首相(田中角栄)の名が出てきたり(04)、東京の都会を揶揄する曲(10)がボーナス収録されたりしている。沖縄の三線の音色と特徴的な音階の音楽を聴くと、本土とは違う諸外国との歴史的関係、戦場になって占領されたという悲しい歴史と、実際に行った時ののどかな風景とのギャップを思い起こしていつも複雑な気分になる。喜納がこの後どんな音楽を作ったのかちょっと興味が沸いてきた。

オークションにて購入(¥670)

  • CD  (1994/6/25)
  • Disc : 1
  • Label : 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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わかたけ @岐阜県関市

2019年08月20日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市にある中華料理の「わかたけ」へ。店は幹線道路沿いにある大きな建物で駐車場も広いが、中華料理屋っぽくない素っ気ない外観なので知っていないと意外と入りづらいかも。創業年は分からないが、同じ市内の出来町に中華料理「若竹」があるので、そちらからの分店だろう。自分もそのつもりで店を選んだ。店に入ると先客は4組も。メニューを見ると「オムライス」や「カツ丼」もある昔ながらの中華料理屋。まずは瓶ビールと「ぎょうざ」をお願いした。すぐにビール(アサヒスーパードライ)が運ばれた。枝豆が付いているのが嬉しい。かなり暑い日だったが店内の冷房がいまひとつ効いていないのが、キンキンの冷たいビールを流し込んでいる身にはちょうどいい(笑)。

しばらくして「ぎょうざ」が登場。こちらの系列の餃子はほぼ揚げ餃子といっていいカリカリに甘酢餡がかかっているのが基本。餡は7つの餃子が浸かるほど多め。他所ではあまりこういう餃子には出会わないが(「揚げ餃子」と称していれば別)、これがまた旨い。熱々を口に放り込んでいく。でも一般的な餃子をイメージしてこれが出てきたらビックリするだろうなァ。ちょうど昼時ではあったが次から次へと後客が入ってくる。ここがそんなに人気の店だとは思わなかった。後回しになると難儀なのであわてて「天津飯」を追加。あっという間に出来上がり、優しい風味のスープ付きで運ばれた。「天津飯」は”白い”。大抵どこの町の中華料理屋や、大陸系の中華料理屋でも醤油餡で出てくることが多いが、こちらは塩餡。本店の方の「天津飯」がそうだったので昔はよく食べたのだが、いつ頃からか餡の色付きが濃くなってしまい注文するのを止めてしまっていた。こちらは”昔の”本店譲りの出来上がりで懐かしさがこみ上げてくる。コレコレ。玉子もふわふわ。具材はチャーシューの切れ端と蒲鉾くらいで、味付けも淡いので何てことないのだが、好き。(勘定は¥1,400)

本店の記事はこちら

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 


 

↓ ありがたいことに縁あって毎年関市の納涼花火大会は打ち上げ場所のすぐ横(下?)で見させてもらっている。花火の破片や火の粉が飛んできたり、近過ぎて首が疲れるのがアレだが(笑)、今年も酷暑の中、無事に堪能させてもらった。最近は地方の花火大会でも仕掛けあり音楽ありで間断無く続く立派なものだ(昔は”間”が長かった)。

 

 

 

 


 

中華レストラン わかたけ

岐阜県関市神明町1-2-10

 

( 関 せき 若竹 わかたけ中華レストラン 中華 中国料理 ラーメン  あんかけ餃子 関市民花火大会 ) 

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稚加榮 @福岡県北九州市

2019年08月20日 | 福岡県

北九州市への取引先との研修旅行。夕食は団体で小倉駅から程近い料亭「稚加榮(ちかえ)」へ。団体旅行では多人数なので大広間のあるこういう店が選ばれることが多い。雨のそぼ降る中、宿泊先から徒歩で店まで向かう。店は昭和36年(1961)創業で博多の店が最初らしい。元々は鶏料理店だったのだとか。店内には大きな生簀もあるそうだ。傘と靴を預けて階上の大広間へ。畳敷きの広間には椅子席が並んでいる。最近は和室でも椅子で宴会をすることが多くなった。女性は正座しなくてもいいから助かるだろうな。団体旅行では近くに誰が座るかで、あと2時間の運命が決まるが(笑)、この日は面識のある人と向かい合わせに。自分よりもずっと年上だし、隣もご婦人なので少々気を使いながらビールで乾杯し、並べられたご馳走をいただく。

前菜、椀物と無難なものが出され、お造りは真鯛とさざえ。氷の上に並べられた大鉢が運ばれる。見かけがよく配膳も楽なので店には好都合だろうが、面識の浅い人と共有するのでどう箸をつけるか厄介なもの(笑)。刺身に合わせて日本酒をいただくが、徳利で運ばれたので銘柄はよく分からなかった。洋風なものを挟み、先程刺身で出た真鯛のあらが”あら炊き”として登場。九州らしい少し甘めの醤油味。こういう骨廻りは大好物なので酒が進む。この後には揚げ物が出て、最後は「鯛ごはん」と味噌汁で終わり。甘味はわらび餅。大きく印象に残る皿は多くないが、そつのない料理で美味しくいただくことが出来た。この日の参加者の中には泥酔者や厄介者もおらず、終止和やかに歓談が終了した。

 


 

↓ 門司港周辺散策の続き。坂の上に堂々と建つ木造3階建ての旧料亭「三宜楼」(昭和6年・1931・建造)。現在はあの「春帆楼」が茶寮と称して料理を提供しているようだ。内部も見学出来るそうだが時間が許さない…。道路から見上げて終了。残念。

 

 


 

博多料亭 稚加榮 小倉店

福岡県北九州市小倉北区堺町1-4-26

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら ちかえ 稚加栄 稚加榮小倉店 料亭 和食 日本料理 鯛 タイ 鯛料理 近代建築 さんきろう 春帆楼 しゅんぱんろう )

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恵比須屋本店 @名古屋市中村区・大門 (※閉店)

2019年08月19日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋駅西の太閤通にある人気のカレー屋に到着するも”本日完売しました”の虚しい貼紙…。その日はもう用事が無かったので、そのまま西に向かって大門まで歩いた。大門のバス停の前にある「恵比須本店」へ。以前から変体文字で”生そば”と書かれた風格ある金文字看板が目に留まっていた。暖簾をくぐると、テーブルが4つ、小上がり席が3つ程並んでいる。もう昼食どきは過ぎた頃なので先客は無し。テーブル席に腰掛け品書きを眺める。”口取り”として酒肴も並んでいた。つい「お酒」と「板わさ」を注文。「ひやでいいですか?」と訊かれたので「ハイ。」と答えるとガラスコップに注がれた(「松竹梅」だそう)。そして後から「板わさ」が運ばれる。ピンクの縁の蒲鉾が飾り切りしてあるものが6切れ。その辺のスーパーで買うピンク縁の蒲鉾は安いものが多く歯応えも感じられないが、これは切り方なのか種類なのかちゃんと歯応えがあって旨い。BGMのAMラジオの音を聞きながら、コップ酒をクイッとやりつつ蒲鉾を口に放り込む。

土地柄か出前も健在なようで、ステンレス製の岡持ちを持った老齢の主人(?)が帰ってきた。もうそろそろ店の中休みになろうという時間だったので追加は止め、「うどん」を”ころ”でお願いした。品書きには”ころ”の文字は無いが問題なく注文が通る。しばらくして「ころうどん」が登場。麺の上には、ほうれん草、甘く煮た揚げ、刻みネギ、花鰹がのっている。つゆの色はやや濃いめ程度。味付けの塩梅はちょうどいい(この”ちょうどいい”は汗をかいて歩いてきて一杯やった自分にちょうどいいの意)。丸い断面のうどんはスルスルと喉を通っていく。いわゆるコシは無いが旨い。板わさに添えられていた練りわさびをちょこんと付けたりしていただいた。次は丼物で。(勘定は¥1,300程)

 


 

↓ 太閤通りから脇に入った路地にある酒屋「福田屋酒店」(建築詳細不明)。何の気無しに通ったのだが、よく見ると入口は古い木戸。奥には飴色になった広めのカウンターがあった。様子からするときっと昔はここで酒を呑ませていたんじゃないかな。入口脇のタイル装飾のタバコ売場も渋い。

 

 


 

名代 生そば 恵比寿屋本店

愛知県名古屋市中村区太閤通5-22-13

※閉店されたようです

 

( 名古屋 なごや たいこうどおり おおもん えびすやほんてん 恵比寿屋 えびすや 麺類食堂 大衆食堂 うどん そば 蕎麦 丼物 中村遊郭 角打ち かくうち 閉店 廃業 ) 

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丸和前ラーメン @福岡県北九州市

2019年08月18日 | 福岡県

北九州研修旅行。研修は二の次で深夜の自由行動を謳歌中。何軒も廻って、完全に満腹中枢やら色んな中枢がマヒ状態(笑)。大正時代初期にすぐそばを流れる神嶽川(かんたけがわ)を上る船が荷揚げをして始まったという北九州の台所「旦過市場」はもちろん真っ暗な時間帯。でもさすが呑兵衛の町、近辺にはまだまだ開いている店も多く、自分を含むヨッパライが次へ次へと移動中。最近では締めにラーメンなんてとんとやっていないが「丸和前ラーメン」という屋台を探していた。通りを歩いていて「丸和前」と書かれた赤提灯につられて店の中へ。後から調べると、こちらは「角打丸和前」と呼ぶようで(店には”丸和前ラーメン”とあるだけで”角打ち”という屋号は書いてない)、屋台はもう少し先にあったようだ。アララ。何しろ色んな中枢がマヒしているもので…。中にはテーブル席とカウンター席があり、大鍋のおでん鍋もあった。なかなか強烈な豚骨臭が漂っている。さすがに東海地方ではここまでの匂いをさせている店は覚えがない。酒もあったが、もうしこたま呑んでいるので「ラーメン」のみ注文。

ほどなくして出てきた「ラーメン」は、白濁したスープの水面にチャーシュー、刻みネギ、もやしの姿が見える。箸で手繰った麺は加水率の低い九州ならではの細ストレート麺。あれだけの匂いも丼ぶりを目の前にすると全然気にならなくなるのが不思議。カエシ強めなのか、ヨッパライ仕様とでも言うべきしっかりとした味付け。濃厚で旨い。酔った後ではこの位ガツンとこないと印象に残らないものな。あっという間に完食したが、さすがにスープは飲み干さないように気をつけた。なぜこちらを”角打”と呼ぶのか知らないが(屋台には酒が置いてないらしい)、大鍋のおでんが旨そうだったので、こちらのおでんで呑み始めるのもいいかも。でも結局最後にラーメンは頼んじゃうんだろうな。(勘定は¥730)

 


 

 ↓ 門司港周辺近代建築散策。門司港の近代建築の中で一等存在感の強い「旧・大阪商船門司支店」(大正6年・1917・建造)。建築当初は海に面していたのだとか。塔屋や特徴的な屋根部分の装飾など、何度見てもカッコイイ。国の登録有形文化財、また近代化産業遺産に指定されている。現在は商業スペースとして利用されている。

 

 

 

 

 

 

 


 

小倉名物屋台の味 丸和前ラーメン (角打ち丸和前)

福岡県北九州市小倉北区魚町4-2-24

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら 旦過市場 たんがいちば まるわまえラーメン 丸和前 角打丸和前 屋台 九州ラーメン 豚骨ラーメン 近代建築 )

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DAVIDHEROESBOWIE (MOJO Magazine) / Various Artists

2019年08月17日 | 雑誌付録CD

英音楽雑誌「MOJO」の2015年2月号の付録CDは「DAVIDHEROESBOWIE」と題されたボウイ(David Bowie)が影響を受けたアーティストを集めたコンピレーション盤。副題は”The Artists That Influenced David Bowie”。つまりボウイにとっての”ヒーローズ”。MOJO誌らしいアートワークのこだわりは、RCA時代の1976年と1981年にそれぞれ発売したベスト盤「CHANGESONEBOWIE」(写真下左)、「CHANGESTWOBOWIE」(写真下右)に準じて文字間のスペースを省き、ボウイが若かりし頃の写真を採用。

 

中身のCDのレーベル面(写真下左)は、これまたRCA時代(写真下右)のフォントを使用して似せるという凝りよう。こういうのって「それが?」と言われたらお終いだが(笑)、少なくとも当時舐めるようにジャケットやレコードを眺めていた元音楽少年にとっては思わずニンマリしてしまう好ポイント。

 

肝心の中身は、ボウイがカヴァーした曲(07,08,14,15 etc...)はもちろん、影響を公言していたアーティストなどを収録。同世代のアーティストではブルーズやR&B、50年代のR&Rなどの影響がよく語られるが、同じイギリス出身でもボウイの場合ちょっとヴォーカル・ジャズ、ポップス、それにヨーロッパ音楽寄りなのが興味深い。バンドも組んでいたが、基本的にソロ・アーティストだし、演劇的な表現が多いボウイならではという感じだろうか。レコード時代はこういうコンピ盤は皆無だったし(あったとしても調達不能)、1曲聴くためにアルバムを購入したり、カセットテープに録音して自分独自の編集盤を作ったりして探求したものだが、本当にお手軽な時代になった。ま、そのCDでさえもどんどん需要は減少していっている訳だが…。ボウイ・ファンならお勧め。 

  • 01 Little Richard - The Girl Can't Help It
  • 02 Chuck Berry - Almost Grown
  • 03 Bobby Bland - I Pity The Fool
  • 04 Ronnie Ross Quintet - Smoke Gets In Your Eyes
  • 05 Frank Sinatra - Bewitched, Bothered & Bewildered
  • 06 Jacques Brel - La Mort
  • 07 Lotte Lenya - Alabama Song
  • 08 Nina Simone - Wild Is The Wind
  • 09 Nat King Cole - Nature Boy
  • 10 Billy Fury - Wondrous Place
  • 11 Anthony Newley - What Kind Of Fool Am I?
  • 12 The Flares - Foot Stomping
  • 13 Vince Taylor And His Playboys - Jet Black Machine
  • 14 The Yardbirds - Shapes Of Things
  • 15 The Pretty Things - Rosalyn
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