ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Making Movies / Dire Straits

2019年08月05日 | クラシック・ロック

Making Movies / Dire Straits (1980)

マーク・ノップラー(Mark Knopfler)率いるダイアー・ストレイツ(Dire Straits)の3枚目のオリジナル・アルバム。地元イギリスをはじめヨーロッパで大ヒットした作品。自分が彼らを聴き始めたのはこのすぐ後で、ちょうどこのアルバムのアウトテイクだった「Twisting By The Pool」が後にEPとして発売された頃から。なので発表当時、日本でどういう扱いを受けたかは全く知らないが、MTVでのヒット以前の彼らはどちらにせよメジャーな扱いだったとは思えないがどうだろう。

決して声を張り上げず、呟くように、囁くように歌うノップラーのヴォーカル・スタイルはデビュー当時から全く変わらないが、当時地元イギリスといえば、パンクこそ下火なれどニュー・ウェーヴの波が音楽界を席巻していた頃。シンセサイザーを扱うバンドが増え、誰もがポップに舵を切っていた(ダイアー・ストレイツも結果的には数年後にその波に乗るわけだが…)。このアルバムからはそういった影響は微塵も感じられず、泰然自若といった感じ。

アルバム冒頭のロックな曲も激熱にはならず、哀愁を帯びたギター・サウンドであくまでも彼ら流の大人しめのノリ。不思議なもので彼らに似た音楽性のバンドを探そうとしてもなかなか頭に思い浮かばない。なんでもノップラーがパティ・スミス(Patti Smith)の「Because The Night」(ブルース・スプリングスティーンとの共作)を聴いて、プロデューサーのジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)に連絡をしてプロデュースをしてもらったのだとか。5曲もカットされたというシングル曲も耳に残る派手さは無いが、各曲の完成度が高く、聴き始めるとずっと流していたくなる不思議な魅力があるアルバム。

オークションにて購入(¥495)

  • CD  (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format : Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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だるま堂 @福岡県北九州市 (※閉店)

2019年08月05日 | 福岡県

今回の北九州の研修旅行の宿泊先は小倉駅前。他の人はホテルに荷物を預けて夕食までゆっくりするのだろうが、自分はそうはいかない(笑)。わずかな時間を利用して近隣を散策。生憎の雨模様なので濡れるのは嫌だが、数少ないチャンスなので早速外へ。さほど遠くない場所に目当ての「鳥町食道街」があった。駅前のアーケード街の一角にあり、その歴史は昭和20年(1945)まで遡れるのだとか。周辺は他の都市と同様に新しいお洒落な店が増えているが、この食道街の店は昭和のままといった感じ。各店の間口は狭くワクワクする空間だ(実際は新しそうな店もある)。目指す店は”焼きうどん発祥の店”とも言われる「だるま堂」。創業は終戦直後と、この食堂街でも最古参らしい。夜までは営業していないらしいのでこの時間帯しかチャンスが無い。ちゃんと暖簾が掛かっていた。

店に入ると腰の曲がったご高齢のお母さんが1人(2代目だとか)。L字のカウンター席のみで、外れた時間とあって先客は無し。お母さんは声を発しない(笑)。何はなくとも「焼きうどん」をお願いした。お怪我でもされているのか片手で調理が進む。出来上がった「焼うどん」は強めに炒められ、肉片、玉ねぎ、キャベツが入っている。麺は断面が楕円のような麺。物資不足の時に乾麺を使ったことから今も乾麺を使っているとのこと(品書きの裏に歴史記述あり)。手繰ってみると何とも言えない独特な酸味のあるソース味で、量は多くないのでスルスルっと胃の中へ。品書きはこの「焼うどん」と「天まど」というのしかないのだが、後から調べてみると、目玉を落とした焼うどんが「天まど」なのだとか。そっちにすれば良かったなァ。という訳で、もし次に寄る機会があれば是非「天まど」を。(勘定は¥460)

 

※ 9月に体調を崩され、12月6日にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。

 


 

↓ 門司港周辺の近代建築散歩の続き。交差点の角に建つ「北九州銀行門司支店(旧・横浜正金銀行門司支店)」(昭和9年・1934・建造)。オーダー(列柱)を配した交差点向きの入口が特徴的。営業時間なので中も見てみたかったが、残念ながら時間が…。

 

 

 


 

元祖焼うどん だるま堂

福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17 鳥町食道街

 

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