ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

紅葉屋 @三重県桑名市

2019年08月02日 | 三重県(老舗)

 

三重県桑名市の多度町訪問の際、もう1軒お土産を買いに寄ったのは、多度大社前の「紅葉屋」(創業明治4年・1871)。いぶし銀の日本家屋の隣には食堂もある。店を覗くと、どの菓子かは分からなかったが奥で製造作業中だった。緋毛氈の上に並べられた菓子を眺めると「八壺豆」(多度豆)をはじめ、いくつかの菓子があったが、その中から「紅梅焼」なるものを購入した。他の土産屋にも同様の菓子があったと記憶するので、多度大社参道の土産屋の菓子は共通するものが多いようだ。それだけ長い歴史があるということなのだろう。

持ち帰った「紅梅焼」は濃い茶色で梅の花の形をした煎餅(実はパッと見て”紅葉焼”だとばかり思って購入した・恥)。ガリッとやってみると、表面は湿った感じだけれどとても硬い。甘さと独特の風味とがあって最初はニッキかなと思ったのだが、山椒だそうだ。なるほど。これは煎茶以外は難しそう。梅雨時とあって皿の上の置いておいたものがすぐ湿気てしまったが、それはそれで悪くなく、お茶請けとしていただいた。隣の食堂でも「大黒屋」のように鯉が食べられるようだ。この辺りの店は共通する名物ばかり。(勘定は¥500)

 


 

↓ 「多度大社」の隣「多度稲荷社」にある「多度町消防団詰所」(建築詳細不明)。下見板張りでかなり古そうな建物だ。傾斜に合わせて半地下みたいになっているが、消防用具でも収納されているのだろうか。

 

↓ 「多度大社」から20分程離れたいなべ市北勢町阿下喜の古い商店街にある「旧・阿下喜郵便局」(昭和14年・1939・建造)。いわゆる郵便局の痕跡(〒マークとか)は無いが存在感あり。再塗装はされていないが朽ちたりしてしまわないのかな。

 

 

↓ 通りの反対側にある、看板が素敵な「旧・デグチパン」(建築詳細不明)。隣の屋号は「丁字屋」(古い商店に多い)だし、この本町通りはもう少ししっかり調べたら面白そうだ。

 

↓ 東藤原駅近くにある「太平洋セメント藤原工場・社員クラブ」(昭和7年・1932・建造)。入口付近のデザインといい、2階のアーチ窓といい、どことなく優しい感じのする建物だ。玄関扉のガラス部分のデザインは当初のままの物なのかな。モダンでカッコイイ。

 

 

↓ 東藤原駅近くの平屋の建物(建築詳細不明)。壁面の処理と庇(?)部分の切り欠いたような微かなデザイン性が近代建築らしくて面白い。

 

↓ いなべ市北勢町東村の「治田簡易郵便局」(建築詳細不明)。どうも外壁をやりかえたばかりのようで、玄関周り以外はあまり近代建築らしさが感じられなかった。

 

↓ すぐ隣にある「治田小学校」の門柱は戦前の物がそのまま残っていた。

↓ 「旧・南大社郵便局」(建築詳細不明)。沿革からいくと明治時代の建物かも。昭和30年に「東員郵便局」と改称し、現在の建物にも”東員”の文字が残る。用水端にあってとても雰囲気のある建物だが、残念ながら裏手は崩れ始めていて、先は長くないかもしれない。

 

 

いなべ市近辺の近代建築を駆け足で沢山廻ったが(先達の皆様の情報のおかげ)、取りこぼしもいくつかある。いつか天気のいい日にまた巡ってみたいなァ。

 


 

紅葉屋

三重県桑名市多度町多度1186-1

 

( 三重 みえ 桑名 くわな 多度大社 もみじや もみじ屋 食堂 お食事処 おみやげ 和菓子 たど豆 こうばいやき 近代建築 郵便局 いなべ市 )

コメント
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