ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

恵比須屋本店 @名古屋市中村区・大門 (※閉店)

2019年08月19日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋駅西の太閤通にある人気のカレー屋に到着するも”本日完売しました”の虚しい貼紙…。その日はもう用事が無かったので、そのまま西に向かって大門まで歩いた。大門のバス停の前にある「恵比須本店」へ。以前から変体文字で”生そば”と書かれた風格ある金文字看板が目に留まっていた。暖簾をくぐると、テーブルが4つ、小上がり席が3つ程並んでいる。もう昼食どきは過ぎた頃なので先客は無し。テーブル席に腰掛け品書きを眺める。”口取り”として酒肴も並んでいた。つい「お酒」と「板わさ」を注文。「ひやでいいですか?」と訊かれたので「ハイ。」と答えるとガラスコップに注がれた(「松竹梅」だそう)。そして後から「板わさ」が運ばれる。ピンクの縁の蒲鉾が飾り切りしてあるものが6切れ。その辺のスーパーで買うピンク縁の蒲鉾は安いものが多く歯応えも感じられないが、これは切り方なのか種類なのかちゃんと歯応えがあって旨い。BGMのAMラジオの音を聞きながら、コップ酒をクイッとやりつつ蒲鉾を口に放り込む。

土地柄か出前も健在なようで、ステンレス製の岡持ちを持った老齢の主人(?)が帰ってきた。もうそろそろ店の中休みになろうという時間だったので追加は止め、「うどん」を”ころ”でお願いした。品書きには”ころ”の文字は無いが問題なく注文が通る。しばらくして「ころうどん」が登場。麺の上には、ほうれん草、甘く煮た揚げ、刻みネギ、花鰹がのっている。つゆの色はやや濃いめ程度。味付けの塩梅はちょうどいい(この”ちょうどいい”は汗をかいて歩いてきて一杯やった自分にちょうどいいの意)。丸い断面のうどんはスルスルと喉を通っていく。いわゆるコシは無いが旨い。板わさに添えられていた練りわさびをちょこんと付けたりしていただいた。次は丼物で。(勘定は¥1,300程)

 


 

↓ 太閤通りから脇に入った路地にある酒屋「福田屋酒店」(建築詳細不明)。何の気無しに通ったのだが、よく見ると入口は古い木戸。奥には飴色になった広めのカウンターがあった。様子からするときっと昔はここで酒を呑ませていたんじゃないかな。入口脇のタイル装飾のタバコ売場も渋い。

 

 


 

名代 生そば 恵比寿屋本店

愛知県名古屋市中村区太閤通5-22-13

※閉店されたようです

 

( 名古屋 なごや たいこうどおり おおもん えびすやほんてん 恵比寿屋 えびすや 麺類食堂 大衆食堂 うどん そば 蕎麦 丼物 中村遊郭 角打ち かくうち 閉店 廃業 ) 


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