ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

水星食堂 @名古屋市瑞穂区・堀田 (※閉店)

2022年03月06日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

先日、名鉄堀田駅の高架下にある「名鉄堀田名店街」の洋食屋「キッチン・コーチャン」を訪れた際に、女将さんから2月いっぱいで店を閉めると聞いていた。耐震工事に伴うもので全店3月末までには撤退するよう告げられているとのこと。この名店街には何度か足を運んでいるが、日曜休みで訪問が叶わなかった大衆食堂の「水星食堂」には行っておきたいと、後日時間を作って訪れてみた。この名店街が出来る前にも店はあったらしいので創業して50年以上は間違いない。

入口のドアを開けると中はテーブル席が8つ程。高齢のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。給仕の女将さんの前にはおでん鍋が湯気を立てている。先客は無かったのでテレビの見える席に腰掛け、壁に掛けられた貼ってある品札を眺める。麺類、洋食、定食、丼物と揃っているがどれも値付けが安い。選んだのは「若どりのねぎま定食」。どうしようか迷ったが、注文後に立ち上がって女将さんに「おでん」もお願いした。鍋を覗き込み「赤棒と大根下さい」と告げる。「味噌はかけますか?」と訊かれたのでお願いした。平皿に盛られたおでんをテーブルまで持ち帰る。

テレビの北京オリンピック中継を眺めながらおでんをつまむ(訪問2月)。名古屋で定番のおでん種「赤棒」は赤い色(正確には桃色)をしたさつま揚げ。ただしこの地方ではこれを”はんぺん”と呼びます。種は何も付けなくてもしっかりと味が滲みている。かかっている味噌だれは店によって違いがあるが、こちらは甘味が少ないタイプ。燗酒の1本でも付けたいナと思いつつ、後で運転があるので我慢。次は定食のご飯、味噌汁、漬物が先に用意され、後から串の焼鳥が3本届けられた。これで「若どりのねぎま定食」の完成。ねぎまは鶏もも肉とネギ。醤油とみりんで味付けしてあるかな。少し辛子をつけたりしながら口に運び、ご飯で追いかける。旨い。ご飯はおでんをお願いした時に半分にしてもらったが、それでも飯碗にしっかりの量。味噌汁と漬物を挟みながら美味しくいただいた。どこかに移転するかどうかは知らないが、日曜休みでなかなか来られなかったのが残念。この年度末も、自分の好きな大衆食堂、麺類食堂は閉店ラッシュが予想される。時代の流れはあるにせよ、最後がコロナ禍で(店も客も)ぐちゃぐちゃになってしまったのが重ね重ね悔やまれる。(勘定失念)

 

 


 

↓ 店の入っている「名鉄堀田名店街」(昭和44年頃・1969・建造)。かつての賑わいがどのくらいだったか知らないが、飲食店も商店も数少なく、近年はずっとシャッターが降りているテナントばかり。耐震工事による立ち退きが予定されているが、今後どのような形になるのかの情報はまだ無い。駅構内のちょっと未来チックな放物線を描く天井(写真下8枚目)も撤去されるのだろうか。

 

 

 

 

 


 

 

水星食堂

愛知県名古屋市瑞穂区新開町28 堀田名店街

※名店街閉鎖の為、閉店されました

 

( 名古屋 なごや すいせい すいせいしょくどう 堀田 ほりた 名鉄堀田名店街 定食 丼物 おでん 味噌おでん 中華そば 閉店 廃業 )


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