ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

愛松屋 @愛知県稲沢市

2017年05月19日 | 愛知県(尾張)

名鉄名古屋本線の奥田駅の踏切の横にあるタバコ屋兼駄菓子屋の「愛松屋」。こちらお好み焼きや焼きそばもやっていて、店の中で食べられる昔からある形態の店。こういう店は戦後に戦争未亡人が在宅で1人でも始められる仕事として広まったという説もあるらしい(この店がそうかは知りません)。こちらが最近個人的に注目している「ソース後がけ焼きそば」らしいと聞いて訪問。暖簾が掛かっていたので(逆向きだけれど・笑)店の中へ。駄菓子類の棚は空きが多い。誰も居なかったので奥に向かって声を上げると、奥から息子さんらしき方が出ていらして、ご高齢の小柄なお母さんを呼んで下さった。「焼そば」を食べたい旨伝えるが、「そば、切らかしてまって…」と、残念ながら目当ての焼そばは食べられず。休日前に注文しておくのをお忘れになったのだとか(笑)。「時間かかるけど、お好み焼ならええよ」との事で、一番シンプルな「お好み焼」をお願いした。

まだ暗い飲食スペースに電気を灯して準備が始まる。中はカウンターにスツール、ゲーム卓も置いてあり、壁には「トイレ使用料・前金拂20円・但シお客様ワ無料」(原文ママ)の貼り紙も(笑)。駅が近いから貸してくれっていう人が来るのかな。お母さんは鉄板に火を入れ、冷蔵庫から材料を出してゆっくりと準備。壁に貼られた短冊の品書きにはビールや「酒1級」の文字も。準備の間にいろいろお話させてもらう。お母さんがここに嫁に来たのが伊勢湾台風(昭和34年・1959)の時だったそう。ということはもっと前から営業しているのかも。電車がすぐ横を通るので地盤沈下して家も傾いてしまうのだとか。なんて話をしていたら「お好み焼」が完成。

平皿にのせられた「お好み焼」は、古い店らしくウスターソースが控えめに塗ってある。4つにカットされていて薄焼き。2つに折られる東海地方仕様のもちっとした生地ではなく、下側がしっかりめに焼かれパリッとしている。紅生姜が効いて旨い。薄味で「よかったらソースかけて」と言われていたがそのまま食べ進めた。目当てだった焼そばは、以前は今よりももっと太い麺を使っていたが、仕入れ先が変わったのだとか。そうか、それでその辺のスーパーで買い足しに行ってくる訳にはいかないんだね。そんな話を聞いたら尚更食べたくなってしまう。「次は焼そば食べに来てね」と言って下さったお母さんのご健勝を祈って再訪を誓い、勘定してもらった。(勘定は¥250)

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↓ 「中高記念館」(明治13年・1880・建造、移築修理)。明治20年4月に開校された中島郡高等小学校校舎として使われた。2度程移築しているらしい。目の前の駐車場が近過ぎて惜しい。

 

 


 

愛松屋

愛知県稲沢市奥田長角町70

 

( 稲沢 いなざわ 奥田 おくだ あいまつや あいまつ屋 名古屋鉄道 奥田駅 お好み焼き おこのみやき ヤキソバ 焼きそば やきそば ソース後がけ ソースあとがけ 駄菓子 )


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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映画の一場面のような...... (ゆめ未来)
2017-05-19 10:57:38
ハリーさん、おはようございます。

映画の一場面を連想するような、ほのぼのとした良いブログですね。

ぼくの心まで、あったかくなりました。
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Unknown (ハリー)
2017-05-19 13:46:56
ゆめ未来さん、こんにちは。

本当に可愛らしいおばあちゃんでした。ぜひお元気なうちに焼きそばを食べに再訪したいと思います。
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