この地方の絶滅危惧丼「天南丼」。自分が提供を把握し、まだ訪れていない店も残り少なくなってきた(→情報求ム)。この日は平日にたまたま鶴舞方面へ行く用事が出来たので、満を持して土日祝日休みの麺類食堂「岩野屋」へ。創業は昭和13年(1938)だとか(未確認)。ほぼ口開けの時間に店に着いた。店内は間口は狭いが奥に長く、テーブル席が両サイドに4つづつ並んでいる。年配の主人が1人、それに後から若い給仕女性がやってきた。もちろんお願いしたのは「天南丼・玉子入り」。
程なくして「天南丼」が完成。別皿に漬物付き。こちらは海老天の他に、人参のかき揚げ、いんげんのかき揚げ、かぼちゃ、さつま芋の天ぷらがのっている。なんと豪華な。これはもう天丼じゃないか。黄身を潰してしまわないよう注意して箸を入れた。少し甘めの濃いつゆで細く刻んだネギがクタクタに煮こまれており、天ぷらの上からかけてあるのかな(未確認)。ネギとつゆが天ぷらに絡まり、旨い。果たして玉子はどのように?と思ったらとじてあるのではなく軽くつゆで火を通したものが脇にのせてある。海老天も中サイズで身が太く、歯応えもバッチリ。後半は思い切って黄身を潰してまぶし、さらに具材とごはんを一体化。食べ終わるとお腹も満足。平日の昼にこの辺りに来られる時はあまり無いが、次は正体不明の「セパレートかつ丼」なるものを食べてみようかな。(勘定は¥850)
生そば 岩野屋
愛知県名古屋市中区千代田5-21
( 名古屋 なごや 鶴舞 つるまい ちよだ いわのや 麺類食堂 大衆食堂 食堂 てんなんどん てんなん丼 うどん きしめん 味噌煮込みうどん 丼物 )
ワタシはここの岩野屋さんでは3回「天南丼」を頂いてますが、3回とも海老天と葱以外の具材の組み合わせが違っていました。(器も3回とも違ってましたし苦笑)
その日その日の食材で対応してらっしゃるのでしょうねぇ。
ところで、昨日の記事の中で「月刊なごや」に触れられていてビックリ!
ワタシも90年代半ばから数年間は「東海たべあるき」と共に読んでましたし北白川書房スタッフさんとも付き合いがありまして。
当時の代表者さんにも何軒か連れて行って頂いたことがあったな~ いや懐かしいです。
調べたら、扱い書店が減ってるようですね。今度名古屋へ出たら買いに行きます。
>組み合わせが違って
>器も3回とも違って
そうなんですねー(笑)。以前、天南丼は内容も価格も天丼の下位互換的なイメージを持っていましたが
こうやってヴァリエーションがあると、やっぱり別物かな。面白いし、旨かったです。
>「月刊なごや」
時々立ち寄る歴史ある和菓子屋さんなんかでは「ご自由に」となっている店が多いので、いつも頂いて
います。以前は冊子に広告を載せている店を全部制覇しようなんて思っていましたが、料亭とか1人で
訪問するのが困難な店も多く諦めました。「東海たべあるき」は最近見かけなくなった気がしますが、
知らぬ間に廃刊になったのかな?