ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

マルコ醸造 @岐阜県恵那市

2022年07月29日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県恵那市明知町の日本大正村を散策後、帰路途中で寄ったのは創業明治31年(1898)という「マルコ醸造株式会社」。以前何かの記事でここの醤油が紹介されていて、機会があればとブックマークしていた。でも実は場所も把握しておらず、店の名前さえ忘れていたのでバイクで1度通り過ぎ、あれ?ここ…と引き返した次第。道路を挟んだ所に醸造所と思われる煙突付きの建物がある。店の中には様々なタイプの醤油や調味料と食材が並んでいた。購入したのは「たまり風・長熟弐年醤油」の150ml瓶と「菊芋お漬物・粕漬」(写真下2枚)。

 

「長熟弐年醤油」は、まず刺身で使ってみた。いただいた刺身はイサキ、それにスルメイカ。通常の醤油より使用量を控えめにとあったのでそのように使ってみる。色は明らかに濃く、とろみこそあまり無いがそれこそ”たまり醤油”のよう。商品名は”弐年”だが、実際は3年以上熟成してあるとのこと。東海地方では最近こそ廃れたが、たまり醤油を”刺身醤油”と称して日常使用する習慣があるので(自分の父親もそうだった)全く違和感は無いが、そうでない人にはかなり濃く感じるだろう。普通の醤油と並べて味わいの違いを楽しんでみる。「菊芋お漬物」は東濃地方の酒屋ではよく見る商品。特産だったりするのだろうか。自分にはあまり馴染みのない食材なので、今まで口にしたことはないと思うが、芋なので軟らかい食感かと思いきやシャキシャキの口当たり。粕漬けなので味の方向は”守口漬”のような感じ。甘辛い味の蒲焼なんかの口直しにぴったりだろう。なんて言いつつ結局日本酒のつまみに薄くスライスしてそのままチビチビと食べて大方消費してしまった。(勘定は醤油¥500、漬物¥450)

 

 


 

↓ 日本大正村で観た他の建物。以前にも訪れた平成初めまで開業していたという元産婦人科の「旧・大塩医院(現・恵那市役所 明智振興事務所明智回想法センター)」(明治43年・1910・建造)。前にも思ったが、玄関先の無粋な案内板を端に寄せといてくれないかな(笑)。

 

↓ 屋根上の文字看板が撤去され、頂部が修復された「旧・保母歯科醫院」(昭和初期頃建造)。以前の近代建築らしさこそ減少してしまったが、家屋として維持されていくということなのだろう。

 

 

↓ 「日本大正村役場(旧・明知町役場)」に向かうなだらかな坂道(大正路地と名付けられているよう)。

↓ 「日本大正村役場(旧・明知町役場)」(明治39年・1906・建造 ※国登録有形文化財)。ん?玄関口がえらく濃い青色で塗り直されているがどうしてこうなった? 確かに前も壁面とは違う青色だったが…。史実でもこうだったのかな。

 

 

↓ 坂の途中にある「旧・町営発電所電気事業部)」(昭和初期頃建造)。以前は「大正時計店」として修理や展示などを行っていたはずだが看板が取り外されていた。

 

↓ アジア雑貨の店「布花」(建築詳細不明)。ここも瓦屋根に下見板張りで明るいパステル色で塗られ、往時の雰囲気を残している。

 

↓ 更になだらかな坂を下りた径も両脇に風情のある蔵が並んでいて素晴らしい雰囲気。雨が降って濡れてもいいだろうナ。

 


 

 

マルコ醸造株式会社

岐阜県恵那市明智町732-1

 

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