ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ニュー関 (3) @岐阜県関市

2022年07月27日 | 岐阜県(中濃)

岐阜バスのホリデーパスを使って移動していたある日、どうせなら行ける範囲で遠くまで行こうと美濃市まで。久しぶりに長良川鉄道・美濃市駅の駅舎と独特なホームへの通路を愛でたあと、鉄道でそのまま隣の関市・関駅へ。そこからまたバスに乗って向かったのは、緑ヶ丘から市平賀(いちひらが)へ移転した焼鳥の「ニュー関」。こういう方法でも使わないとなかなか辿り着かない立地。バス停から歩いて店に向かうと、住宅街の路地の中に”掘っ〇て小屋”と呼んでしまいそうな簡易な建物に申し訳程度に屋根と風除けが付いたオープン・エアな店が見えてきた。久しぶりに見る主人は相変わらずタンクトップに鉢巻きという出で立ち。1人でもいいかと尋ねると「どうぞどうぞ。」と招き入れてくれた。ちょうど先客が去った後のようで客は自分1人。ほぼ外(主人曰く”換気率100%”・笑)のテーブルのひとつに腰掛けると元気いっぱいの主人が甲斐甲斐しく準備してくれる。瓶ビールをお願いすると「俺でよかったら…。」と酌してくれた(笑)。お通しは紙皿に盛ったポテトチップス。グイッとやって喉を潤す。

「ほんならまず”びんびん”持ってくるわ。」と勝手に注文が進行(笑)。ちなみに”びんびん”とはこちらの肉の呼び方のひとつ。メニュー(写真下)を見ても「びらびら」「かわむけ」「いくいく」「ち〇立ち」など、一見してどこの部位か分からない下ネタばかり。相変わらずだ。しかもメニューに説明が書いてある品もあるが、どこの部位か訊いてもはぐらかしてなかなか答えない(笑)。主人はプラスチック椅子をよいしょと自分の対面に置き、どっしりと腰を下ろしマンツーマン体勢。おいおい、オヤジとサシ呑みかよ(苦笑)。色々と世間話をしながら、焼けた肉は大根おろしの入ったタレに漬けていただく。肉の下味にはたっぷりの胡麻も使ってあって相変わらず独特で旨い。次の注文は「てんてん」(古地鶏もも肉)とハイボール。自分の呑み具合を見てか「ダブルで?」と昭和風に訊かれたのでお願いした。ちゃんとチェイサーを持って来てくれる優しさ。どうしてここに移転したか訊いたら、前の場所は家賃も高く、コロナ禍で客足も鈍ったし、脚も弱くなったのでもう少し楽にやれる場所を探したのだとか。主人もいい歳だものなァ。でも「真ん中の足は元気やけど。」とニッコリ(笑)。昼間に他所で呑んだし、かなり濃いハイボールを飲み干したら酔いが回ってきた。帰路もあるので再訪を約束してお暇した。(勘定は¥2,500程)

移転前の記事はこちら (1)(2

 

 


 

↓ 長良川鉄道の「美濃市駅(旧・国鉄美濃町駅」(大正12年・1923・建造 ※登録有形文化財)。線路が駅舎よりも高い土手を走っているので、改札を過ぎて奥の地下道(写真下4枚目)を通り、階段を昇ってプラットホームに上がる。こういう駅には珍しく駅員が居て切符を直接購入。懐かしい硬い紙のバチンと鋏を入れるタイプの切符だった(写真下3枚目)。

 

 

 

 

↓ かつての国鉄時代のカラーリング(写真下1枚目)に復刻塗装された新しい車輌で関駅(大正12年・1923・建造)に到着。駅の表側は改装してあるので分かり辛いが、こちらも美濃市駅と同い年の年季の入った駅舎だ。

 

 

 


 

 

やきとり ニュー関

岐阜県関市平賀2-39-10

 

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コメント (2)
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