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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

魚半 (3) @岐阜県岐阜市

2019年10月12日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市初音町の麺類食堂「魚半(魚半食堂)」へ。車1台しか通れない狭い路地を何度もハンドルを切って店横の駐車場(1台のみ)へ。暖簾をくぐって店に入ると先客は1人だけだったのでテーブル席に座らせてもらう。この日は女将さんと娘さん(多分)の2人。ここだけの特殊なカツ丼にもかかる不思議なソース(餡)はオムライスにも使われていた。ということは「ハヤシライス」はもちろん…、ということで検証気分で「ハヤシライス」を注文。早速2人で調理が始まった。

しばらくして運ばれた「ハヤシライス」は…、やっぱりオレンジ色、狙い通りあのソースだ。和出汁がベースでトマトソース(あるいはトマトケチャップ)を加えて煮つめたような不思議なデミグラス(と言っていいのかな?)ソース。他の店でデミグラスソースが使われるような品は全てこのソースを使うのかな。唯一無二、面白い。炒めた豚肉と玉ねぎがたっぷり。それらの食感からいくと炒めてからその場でソースと合わせてあるだろう。この味をどう表現出来るか困るのだが、目をつむって味わうと”濃厚豚骨魚介ラーメンのスープのような組立の味”が。つまり豚と和出汁と…、あれ、トマトはどこに?。やっぱり説明は難しい。味が濃くてくどくなるかナと思ったが、瓜の漬物を挟みつつ、すんなりパクパクと完食。旨かった。次は「ミンチカツ」か「ハンバーグ」か。ソースはやっぱり…だろうな、きっと。(勘定は¥530)

以前の記事はこちら (1)(2

この後の記事はこちら (4)(5

 

 


 

↓ 「御鮨街道(鮎鮨街道)」沿いに建つ金屋町の「岡本邸(株式会社サンアイ岡本)」(江戸文化文政期以前・建造、のち改造)。”卯建(うだつ)”も立派な大豪邸。元々は釣鐘の鋳造を行っていたのだとか。だからか通りの角には釣鐘が置いてある。

 

 


 

めん類・和洋食 魚半 (魚半食堂)

岐阜県岐阜市初音町13

 

( 岐阜 ぎふ はつね町 うおはん うおはん食堂 洋食 カツ丼 かつ丼 特製ソース 大衆食堂 麺類食堂 近代建築 おすし街道 献上 )

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ライオン @岐阜県岐阜市

2019年10月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市弥八町にある鉄板焼きの「ライオン」へ。外看板に「1932」とあったので、創業は昭和7年ということだろうか。戦前からの店だとは知らなかった(未確認)。先日甚衛町の「ニューライオン」へ行った時に、次はこちらにと考えていた。こちらは「ニューライオン」の奥様のご実家だとか。つまり「ニューライオン」でも有名な”味噌ステーキ”は外看板通りこちらのオリジナルだろう。店に入るとカウンター席があり、鉄板で調理をするコックコートの主人の姿が。クラシックな佇まいの店内は、現在は使ってはいないようだが地下も2階もあるようだ。カウンター席には同伴と思しき客が何組か。場所柄そういう客が多いのだろう。朗らかな女将さんがメニューを書いた黒板を持って来てくれた。値段が書かれていないのがちょっとドキドキ…。

意外にも大皿に盛った惣菜がいくつもカウンターの上に並んでいたので、まずは「どて煮」と酒を”ひや”でお願いしてみた。酒は「三千盛・銘醸」。江戸切子のグラスで皿にこぼしてくれる。居酒屋みたいだ(笑)。量が多いので一合以上あるかも。「どて煮」にはごぼう、こんにゃく、大根、きのこが入っている。その間に名物「元祖みそステーキ」をお願いしておいた。豚肉はブロックから切り出されている。しばらくして出された「元祖みそステーキ」は最初から1口サイズにカットされている。たっぷりと濃くて甘い味噌だれが絡めてあり、辛子を付けていただいた。味噌だれなので日本酒とも違和感無し。味が強いので肉の風味は消えてしまうが、脂身をかじった時の味噌との味の組み合わせはめっぽう旨い。添えられた生野菜サラダには和風のドレッシングがかかっている。それで口をリセットしながら皿を空にした。値段もごく普通だったので、次はもう少し他の物も頼んでみよう。(勘定は¥2,700程)

 

元祖みそステーキ 鉄板焼 LION (ライオン)

岐阜県岐阜市弥八町24

 

( 岐阜 ぎふ ライオン 味噌ステーキ 元祖味噌ステーキ みそステーキ 老舗 弥八地蔵 ニューライオン 洋食 鉄板焼 居酒屋  )

 

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林屋茶舗 (2) @岐阜県岐阜市

2019年09月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

涼しくなって、やっと暑かった夏も終わりかと思っていたら、またまた暑さが戻ってしまった9月のある祝日に岐阜市役所前を通ったら「林屋茶舗」が開いていたので、今年はあまりかき氷を食べていないし、もうそろそろ食べ納めかと寄ってみた。相変わらず雑然とした店内に入ると先客が2組3名。大きい切り株テーブルに腰掛けて忙しそうに立ち回る女将さんに「かき氷」をお願いした。「普通の宇治金時でいい?」「ハイ。」と注文が通る。自分の後には5人ものグループが入ってきたが、もちろん座れる場所も待つ場所も無く、女将さんに「ちょっと…」と言われ、それでもまだ粘っていたがとうとう諦めて帰って行った。この店で5人はね…。

現役で回っている骨董品(たぶん)の黒い扇風機を眼で追っていると、しばらくして「おまちどうさま。」と「宇治金時」が運ばれた。深く濃い緑色の蜜は木の匙にべっとりとひっつくぐらいの粘度。それだけ口に含むとあまりの濃さに苦く感じるほど。相変わらず特異な蜜だ。それを徐々に氷に混ぜて口に含んでいく。次は甘いあずきの部分を多めに混ぜて…。練乳も入っているのでかなり甘く、しっかり氷と混ぜてもまだまだ濃いめの味だ。さすがお茶屋さん。店内が涼しい訳ではないが、氷のおかげで熱かった体も徐々にクールダウン。食後に「冷たいほうじ茶」か「熱い梅昆布茶」が供されるが、この日はほうじ茶にしてもらった。口をさっぱりさせて勘定をお願いする。店の外に”あずきと練乳なしにも出来る”旨の貼紙があった。そうか、次(来年?)はそうしてみよう。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 新桜町にある黒漆喰壁の風情ある建物(写真1、2枚目・建築詳細不明)。ガラスも昔のままの”おたふく窓”だ。水路を挟んでこちらも素晴らしい「水の音」(写真3枚目・建築詳細不明)。カフェ&ギャラリーの店舗として利用されている。

 

 

↓ 末広町にある日本料理・仕出し料理の「徳広(徳廣)」(建築詳細不明)。雰囲気のある素晴らしい建物。創業70年以上の歴史があるそうだ。店で食事出来るのかな。

 

 


 

林屋茶舗

岐阜県岐阜市神田町1-10-2

 

( 岐阜 ぎふ 林屋 はやしやちゃほ はやしや茶舗 かき氷 カキ氷 かきごおり 宇治金時 抹茶 近代建築 日本家屋 町屋 )

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常〇 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年09月16日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ある夏の夜、空はまだ薄っすらと明るいが、もう店じまいしようかという時間帯の麺類食堂「常〇(つねまる)」(創業明治32年・1899)へ。店名の丸ゴシックのフォントと、”麺類處”と異体字で書かれた暖簾がミスマッチ。カウンター席に腰掛け、最初は丼物でもと思っていたが、あまりにも蒸し暑くてそんな気になれなかったので、冷たいものを探す。好物の”きしころ”があるかなと思ったが、こちらはこの辺りの店には珍しく”きしめん”を扱っていないようだ。そこで主人に「冷やしたぬきそば」をお願いした。長い歴史のある店だが、店構えも中もそれを感じさせるものは見当たらない。

”岐阜と言えば…”と「更科」の「冷やしたぬき」の名が出てくるぐらいなので、大抵どこの麺類食堂にもある品だが、岐阜市の各店がどんな仕様なのかはよく知らない。しばらくして運ばれたこちらの「冷やしたぬきそば」には、ほうれん草、甘く煮た揚げ、揚げ玉がのっている。揚げの上に少量の練りわさびがのっているが面白い。揚げ玉もわさびも少なめ。つゆはかなり甘さを感じるもの。そばは張りを失っておらず、なかなか口当たりが良い。でも甘いのでもう少しわさびが欲しかったなァ。次は涼しくなってから丼物を。(勘定は¥580)

以前の記事はこちら

 

めん処 常〇

岐阜県岐阜市神田町2-12

※令和4年5月末、主人の健康上の理由により閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ かんだまち つねまる 常まる つね〇 常丸 麺類食堂 大衆食堂 老舗 かつ丼 志乃多丼 志乃田丼 志の多丼 このは丼 )

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光廼家 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年07月25日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

JR岐阜駅の南、泡の国「金津園」の中にある食堂「光廼家」に再訪。表通りから行くとアレなので(笑)、裏道からそういう建物の間(細い路地あり)を通って店へ。昼になったばかりの時間なので、暖簾をくぐって店に入ると主人は座敷で食事中だった。「ちょっと待ってね。」と慌てられたので「ゆっくりどうぞ。」と声を掛け、テーブル席に腰掛けテレビのニュースや品書きを眺める。用意の整った主人が「お待たせしました。」と注文を訊いてくれたので、品書きにあった”おすすめBEST5”の中から「えびおろしそば」をお願いする。ちなみにその他は「オムライス」「カレーうどん」「にごみ玉子」「ミニ丼セット」だったかな。

主人と世間話をしながら待っていると「えびおろしそば」が完成。上には海老(2本)とかぼちゃの天ぷら、大根おろし、刻み海苔がのっている。もちろん天ぷらは揚げたて。少量のつゆは色こそ濃いものの塩分は控えめ。そばを手繰ってみると張りがあって茹で加減もちょうど良い。正直数多ある麺類食堂で出てくるそばには期待出来ないことがほとんどだが、こちらのはいい感じだった。ササっと手繰り終えて勘定をお願いすると、前回と同様に「もう行かれるんですか?」「お仕事ですか?」「ゆっくり出来ない?」と矢継ぎ早に尋ねられた(笑)。スイマセン、ただの早喰いなので。(勘定は¥900)

以前の記事はこちら

和洋食 光廼家

岐阜県岐阜市加納水野町3-19

※閉店されたようです(令和3年現在)

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 JR岐阜駅 みつのや 食堂 大衆食堂 麺類食堂 洋食 金津園 かなづえん ソープランド 繊維問屋 再開発 閉店 廃業 ) 

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林屋 @岐阜県岐阜市

2019年07月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

綺麗に再整備されたJR岐阜駅の南口。正面の通りは広く綺麗になったので古い店舗はほとんど姿を消したし、なぜか呑み屋はほとんど無いのであまり立ち寄らないが、ずっと気になっていた店が1軒、ここ「林屋」。日中に店の前を通っても、枯れた外観で営業しているかどうかも全然分からず、ネットでもあまり情報が出てこない店なのでなかなか訪問出来ずにいた。ある日北口で、どこで呑もうかと思案していて、ふとこの店を思い出す。ヨシ、行ってみよう。歩いて駅裏に出て交差点を渡って通りを歩いて行くと…大きな提灯に火が灯っていた。正直入りづらい店構えだが、早い時間だったのでまだ常連の邪魔もしないだろうとくたびれた縄のれんをくぐる。年季の入った店内にはL字のカウンターがあり、冷蔵ケースの中に色々なタネ、その上には大皿の惣菜が並んでいた。年配の主人が1人でやっている。先客は1名。腰をおろしてまず瓶ビール。キリンのラガー大瓶と付き出しが出てきた。さて酒肴は何を…、品書きが全く無い(笑)。なので大皿を覗いて「ポテサラ」と「どて煮」をお願いした。

冷蔵ケースの中には串打ちしたタネもあったのでそれらを焼いてもらったり、主人にコレと言って調理してもらうのだろう。初見にはなかなか難しい店だが、若い頃ならまだしも自分もいい歳なので”落ち着いたフリ”をして(笑)、テレビの夕方のニュースを見ながらゆっくりとやる。先客は若い労働者だったがなかなか礼儀正しい子で、テレビのニュースをネタに主人と談笑していた。そのうち自分も混じってぽつぽつと3人で会話が進んでいく理想的なカタチ。聞くと現主人は昭和45年(1970)から店を引き継いでいるのだとか。先代は名古屋で店を始めたが空襲で焼け出され、故郷の岐阜に戻ってきたとのこと。そんなに長い歴史があったんだ。

目の前の大皿に下ごしらえしてあった揚げを焼いてもらう。追加の酒は「菊正宗・上撰」。ガラスコップになみなみと注がれた。口から先に迎えに行く。焼台にのせて焼かれた揚げは「はさみ焼」で中には玉ねぎとチーズが入っている。醤油を少しかけていただく。そのうちに何人も客が入って来た。もちろんみんな常連ばかりで、呑む酒も決まっているような人ばかり。自分はまた来ることにして席を空けた。次は何か串を焼いてもらおうっと。(勘定は¥2,600)

 

林屋

岐阜県岐阜市加納栄町通2-20

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 岐阜駅南口 はやしや はやし屋 赤ちょうちん林屋 居酒屋 酒場 赤提灯 赤ちょうちん 縄のれん 老舗 )

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太田屋本店 (2) @岐阜県岐阜市

2019年06月12日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ずっと前から気になっている丼物を初体験すべく伺ったのは岐阜市真砂町の「太田屋本店」(創業大正12年・1923)。近くのコインパーキングに車を入れ、夏暖簾をくぐり店の中へ。土間のテーブル席に腰掛け、壁の品書きを眺めて件の品の存在を再確認。気になっていたのは「半丼」。この「半丼」という品名、自分の知る限りこちらと「一八食堂」でした見たことが無い。歴史ある食堂に残っている品なのかなとちょっと調べてみたけれど、岐阜市内の他の老舗食堂でもやはり見付けることは出来ず、県外の古い食堂の品書きを調べてみても今のところ見つかっていない(※情報求ム)。もちろん「半丼ってどんなのですか?」なんて訊いてしまうと面白味が半減してしまうので、さも今まで食べたことあるから知ってますよ的な雰囲気を醸し出しつつ女将さんにお願いした(笑)。すんなりと注文が通る。卓上のメダカ鉢を眺めたり、「山田屋」や「信濃屋」など歴史ある食堂でよく見られるレイアウトの渋い店内や、沢山の木製岡持ちが並ぶ棚などを愛でながら出来上がりを待った。

さて、どんなのが出てくるのか…。さほど時間がかからず丼ぶりが運ばれた。すると…出たッ、あの海老天! 岐阜市の老舗食堂ではお馴染みの「伊藤天ぷら店」(※)のあの海老天がつゆで煮込まれて横たわっている。確認はしていないがこの形はまず間違いないだろう。そしてもう半分には同じくつゆで煮込まれただろう玉子(目玉)が。つまり天丼と玉子丼で「半丼」。あっさりとしたつゆをたっぷりと吸った海老天の衣が丼ぶりの半分を覆っている。衣にはまだサクッとしたところも残っていた。衣と比べて著しく小さい海老の身もお馴染み。こうやって衣でサイズを倍増、いや3倍増させる技術は凄い(笑)。またこの衣をご飯と一緒に掻き込むとすこぶる旨い(一説には大量の海老天を揚げるので油に海老の風味が移って衣が更に旨くなっていくのだとか)そして食べ進んでいくうちに目玉の黄身が潰れ、流出。ここでまた玉子の味が加わって変化が楽しめる。たくあんを挟みつつ、一気呵成に平らげた。これはイイ。こうなると「一八食堂」の「半丼」も確かめないと…(←結局すぐ訪問。それはまた後日)。(勘定は¥500)

(※岐阜市内の古い食堂の多くでは、「天ぷら中華」や「天丼」用に海老天を外注していて、ほとんどが「伊藤天ぷら店」のものだそうです。)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

※「伊藤天ぷら店」が廃業されましたので、もう「半丼」は食べられないと思われます(令和2年1月現在)

 

 


 

↓ 店の裏手にある「守屋医院」(建築詳細不明)。初めて見たがその奇抜さに驚いた。ライオンが出迎える門柱に、年代、様式不明の装飾や立像。何とも個性的(笑)。

 

 

 

↓ 道路を挟んだ医院の敷地内にはこれまた正体不明の立像が。

↓ 辻を挟んだ角地には、石が高く積まれたギュッと凝縮したような箱庭的な不思議な庭(詳細不明)が…(この医院との関係は不明)。

 

↓ 新医院の建物の筋向かいには変わった意匠の門柱や、山脈を模したような不思議な塀の家(建築詳細不明)が。雰囲気が医院宅と被るような…。

 


 

太田屋本店

岐阜県岐阜市真砂町9-6

 

( 岐阜 ぎふ 太田屋 おおたや おおたやほんてん 麺類食堂 大衆食堂 半丼 はんどん 天ぷら中華 天中華 ラーメン 近代建築 醫院 )

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かまた @岐阜県岐阜市 (2)

2019年06月05日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

休日の昼過ぎに洋食喫茶「かまた」へ。ランチタイムをとうに過ぎた時間とあって客席はまばらでちょっと落ち着いた時間。赤いベロアの椅子のテーブル席に腰掛ける。バス移動だったのでビールをお願いした。メニューは眺めていたが、注文は入る前から決まっていた「鉄板ナポリタン」。ビールは先に持って来てもらった。まだぎりぎりランチの時間だったようで生野菜のサラダが付いてくる。スーパードライの中瓶で喉を潤しながら、ゴマドレのかかったトマト、きゅうり、千切りキャベツをつついて出来上がりを待つ。

しばらくして熱々の湯気と共に「鉄板ナポリタン」が登場。こちらの鉄板は丸い形。鉄板の中心部にこんもりと盛られたスパゲッティーのてっぺんには縦半分にカットされた2本分の赤ウインナーがのっている。周囲はたっぷりの玉子液の海。さすが”岐阜の玉子マスター”(勝手にそう呼んでいる)の主人の調理だけあってふわりと仕上がっていて、厚みもあるのでまだ固まっていないところがある(←コレ重要)。急いで太めのスパゲティーに絡めながら至福のひと口を口の中へ。何を食べても旨い店だが「鉄板スパゲティー」もやっぱり旨い。味付けのバランスがいいんだなァ。高温で”熱傷深度Ⅰ度”(ウソ)の口中を冷たいビールで応急手当しながら食べ進む。後半はパルメザンチーズやタバスコで味を変化させつつ綺麗に平らげた。日曜は夕方で閉まってしまうので夜に訪れるのが難しいが、次は「かつ丼」か「カツカレー」かな。(勘定は¥1,300程)

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旧店舗の記事はこちら (1)(2

 

洋食喫茶 かまた

岐阜県岐阜市神田町6-16

 

( 岐阜 ぎふ かまた レストランかまた コーヒーかまた 喫茶かまた 老舗 移転 洋食 オムライス 玉子サンド 厚焼き玉子サンド 珈琲 喫茶 ランチ )

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あじろ亭 (4) @岐阜県岐阜市

2019年04月04日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

未確認の情報だが、名古屋の円頓寺商店街にある老舗洋食店「勝利亭」が近々閉店するかもしれないのだという(間違った情報でありますように…)。日露戦争の勝利にちなんで名付けられたという店名が歴史を感じさせるこの名店だが、最近は不定休になり夜の営業もほとんどなかったりして、店前まで行っては振られることも多く、足が遠のいている。そんな創業110年を誇る店と同じく、112年もの歴史がある岐阜市の洋食屋「あじろ亭」へ(両者に共通するのは東海地方にわずかに残る料理「ミヤビヤ(こちらではミヤベヤ)」)。雨が降りそうな空の下、バス停から店まで歩いて行く。まだ早い時間だったが、店に入ると先客は1名。奥のテーブル席に座りメニューを眺めた。最初はビールでも呑もうと思っていたが、気分が変わってご飯物をと「オムライス」を注文した。この日給仕をやっていたのは年配の男性。

まずはいつものように大根やらのピクルスの小皿が運ばれ、後から「オムライス」が登場。給仕男性が「うちで作っているソースです。よかったら使って下さい。」とソースの瓶を添えていった。このソースはテーブルにも置いてあったので前にも味見をしたことがある。「うち」という言い方が血縁を想像させる。ひょっとしてご子息だろうか。調理は別の女性のようなので先行きは分からないが、この店にはなんとか続いて欲しいものだと思う。白い平皿に盛られた「オムライス」は薄焼き玉子タイプでライスをきれいに覆っている感じ。同じ皿にはちょこんとサニーレタスが添えられている。ライスは色付いているが味付けはごく薄め。中にはブロッコリー、マッシュルーム、玉ねぎ、ハムなどが見える。ブロッコリーって珍しいナ。勧められたソースを少したらしてみた。ソースは酸味が強めのもので、大雑把に言うと”焼肉のたれ”のような味の組立のもの。淡い味付けのオムライスに使うといい感じになる。このソース前提の薄味なんだろう。旨かった。(勘定は¥700)

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欧風料理 あじろ亭

岐阜県岐阜市伊奈波通1-65

 

( 岐阜 ぎふ いなば神社 あじろてい 洋食 洋風料理 欧風料理 ミヤビヤ ミヤベヤ 高等ライス 老舗 100年食堂 勝利亭 閉店 廃業 )

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光廼家 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年02月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

JR岐阜駅の南側にある食堂「光廼家(みつのや)」にやっと訪問することが出来た。ずっと前から入ってみたいと思っていたが、言わずと知れた”泡の国”金津園の中にあり、平日に限らず用も無いのに(ホ、ホントです)この辺りをウロウロは出来ないし、日曜は店が休みだし。道を歩くだけで各店の黒服さん達が(昔と違ってごく控えめに)声を掛けてくるので普段から通りづらいのだが、ある祝日を狙って行ってみた。一帯は再開発も進み、現在建物の残っている区域以外は更地が多い。何でも職種上、建て替えての営業が出来ないようで店を閉めるとそれで終わりなのだとか(未確認)。店の前まで来ると地味すぎる暖簾が掛かっていた。中に入るとカウンターに3席程、テーブル席が2つほどとこじんまりとしている。奥の座敷(居間)は使用しているかどうか…。後で調べてみると昭和25年(1950)頃の創業だそう。入るなり「アルコールは無いけどいいですか?」と主人に確認された。「ハイ」。壁に貼られた品書きの中から選んだのは「ミニオムライス」。まだ数時間前に朝食を食べたばかりだったのと、写真付きで載っていた普通の「オムライス」が結構大きそうに見えたので”ミニ”にしてみたのだった。店内は年配の主人が1人。注文らしき電話が鳴り、岡持ちが置いてあるところをみるとやはり出前が多いんだろう(実際自分が店を出るとすぐに主人が出前に出ていった)。北京鍋で手際よく調理が進む。

程なくして出来上がった「ミニオムライス」は予想通りそれほど小さくない。綺麗な形で平べったく整えられていて、薄焼きの玉子はちゃんと下まで包まれていた。オムライスの片側に酸味の強い中濃ソースがかけてある。端には控えめな量の福神漬。早速スプーンを入れていく。中は鶏むね肉をつかったケチャップライス。味付けも程良く、旨い。オムライスでケチャップライスと中濃ソースの組み合わせは時々見かけるね。パクパクッとあっという間に食べ終えた。自分は仕事中の昼食でも10分とかからず食べ終えるのだが、丁寧な物腰の主人に「食べるの早いですねー。」と言われてしまう(よく言われる)。「ハハハ…」と笑って胡麻化し勘定してもらった。次は”おすすめ”としてあった「カレーうどん」「えびおろしそば」「ミニ丼セット」なんかを食べてみたいナ。(勘定は¥650)

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↓ 夜に行くと真っ暗な部分もある岐阜駅北西の繊維問屋の立ち並ぶアーケード街。その建物の裏側はこうなっているのだった。反対側の近代的なビルとの対比が面白い荒々しい壁面の、規則性があるような無いような建物群。そういえば昔この近くで爺さんが1人でやっていた餃子屋(「八起」)に来たことがあったっけ。

 

↓ その殺風景なビルの壁面をこんな風に洒落た使い方をしている店があった(写真下左)。ここの1階部分全部商店としてテナント貸ししちゃえば面白いのに(もちろん耐震問題で無理だろうけど)。

 

 


 

和洋食 光廼家

岐阜県岐阜市加納水野町3-19

※閉店されたようです(令和3年現在)

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 JR岐阜駅 みつのや 食堂 大衆食堂 麺類食堂 洋食 金津園 かなづえん ソープランド 繊維問屋 再開発 閉店 廃業 ) 

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