ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

林屋 @岐阜県岐阜市

2019年07月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

綺麗に再整備されたJR岐阜駅の南口。正面の通りは広く綺麗になったので古い店舗はほとんど姿を消したし、なぜか呑み屋はほとんど無いのであまり立ち寄らないが、ずっと気になっていた店が1軒、ここ「林屋」。日中に店の前を通っても、枯れた外観で営業しているかどうかも全然分からず、ネットでもあまり情報が出てこない店なのでなかなか訪問出来ずにいた。ある日北口で、どこで呑もうかと思案していて、ふとこの店を思い出す。ヨシ、行ってみよう。歩いて駅裏に出て交差点を渡って通りを歩いて行くと…大きな提灯に火が灯っていた。正直入りづらい店構えだが、早い時間だったのでまだ常連の邪魔もしないだろうとくたびれた縄のれんをくぐる。年季の入った店内にはL字のカウンターがあり、冷蔵ケースの中に色々なタネ、その上には大皿の惣菜が並んでいた。年配の主人が1人でやっている。先客は1名。腰をおろしてまず瓶ビール。キリンのラガー大瓶と付き出しが出てきた。さて酒肴は何を…、品書きが全く無い(笑)。なので大皿を覗いて「ポテサラ」と「どて煮」をお願いした。

冷蔵ケースの中には串打ちしたタネもあったのでそれらを焼いてもらったり、主人にコレと言って調理してもらうのだろう。初見にはなかなか難しい店だが、若い頃ならまだしも自分もいい歳なので”落ち着いたフリ”をして(笑)、テレビの夕方のニュースを見ながらゆっくりとやる。先客は若い労働者だったがなかなか礼儀正しい子で、テレビのニュースをネタに主人と談笑していた。そのうち自分も混じってぽつぽつと3人で会話が進んでいく理想的なカタチ。聞くと現主人は昭和45年(1970)から店を引き継いでいるのだとか。先代は名古屋で店を始めたが空襲で焼け出され、故郷の岐阜に戻ってきたとのこと。そんなに長い歴史があったんだ。

目の前の大皿に下ごしらえしてあった揚げを焼いてもらう。追加の酒は「菊正宗・上撰」。ガラスコップになみなみと注がれた。口から先に迎えに行く。焼台にのせて焼かれた揚げは「はさみ焼」で中には玉ねぎとチーズが入っている。醤油を少しかけていただく。そのうちに何人も客が入って来た。もちろんみんな常連ばかりで、呑む酒も決まっているような人ばかり。自分はまた来ることにして席を空けた。次は何か串を焼いてもらおうっと。(勘定は¥2,600)

 

林屋

岐阜県岐阜市加納栄町通2-20

 

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (満月姫)
2019-07-14 08:42:22
冬になると、おでんが登場しますよ♪
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Unknown (ハリー)
2019-07-14 08:48:52
満月姫さん、こんにちは。

>おでん

おぉ、そうですか。お詳しいですねー。寒くなってから寄るのも楽しみです。
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