ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

常〇(つねまる) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2017年01月07日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市役所南庁舎近くにある麺類食堂「常〇(つねまる)」。店の外観や、丸ゴシック書体の看板からは想像しづらいが、創業明治32年(1899)という110年以上の歴史を誇る老舗だ。向かいは岐阜商工会議所でもあるので、永年に渡って近辺の勤め人の胃袋を満たしてきただろうことが想像できる。暖簾をくぐって店に入ってみても店内は新しく、品書きの木札も新しいので、風情は無い。カウンターに座って品書きを眺める。昔ながらの食堂なので、きっちりと「木の葉丼」と「しのだ丼」もあったのだが、ついいつものように「かつ丼」を注文してしまった。いつも思うことだが、「木の葉丼」の材料は、椎茸、長葱、蒲鉾ぐらいだが、椎茸の代わりに油揚げの入った「しのだ丼」はもちろん、かつ丼なんかと比べても同等か、高い値段設定の場合が多い(こちらも)。材料では椎茸の差だろうと思うが、やはり椎茸(どんこかな)が高いのだろうか。

なんてことをぼんやり考えながら待っていると「かつ丼」が登場。こちらはご飯の上にのったかつに、玉子とじをのせたタイプ(いわゆるカツ煮ではない)。上から刻み海苔がふってある。しっかりと甘みの強いつゆで、かつは薄めの大きめ。煮込んでいない分、かつのサクッとした歯応えが残っていて、味噌汁と漬物を間に挟みながら美味しくいただいた。東海地方のカツ丼は亜種も様々だが、いわゆるスタンダードなカツ煮タイプのカツ丼に出会うことの方が少ない気がする(自分の行く店がそうなだけか)。次は上に書いた丼ぶりのどちらかか、岐阜市のソウル・フードでもある「(冷やし)たぬきそば」を頂いてみようかな。(勘定は¥670)

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↑ 道路向かいの路地に入ると、既にその役割は終えたものの、昔は人を呼んで賑やかだったに違いない建物の名残が沢山残っている。

 


 

めん処 常〇

岐阜県岐阜市神田町2-12

※令和4年5月末、主人の健康上の理由により閉店されました

 

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