河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

もも上げに重要な腸腰筋とヒレ肉

2008-05-01 | 大学
昨日に引き続き介護の教科書を執筆している。
教科書の原稿であるから書いていてもおもしろくも何ともない。
ちょっとふざけてコラムを書いてみた。
この原稿は間違いなく削除の対象になると思うのでこのブログに載せることにした。

コラム:もも上げに重要な腸腰筋とヒレ肉
 高齢者が自宅で転倒する原因として段差やいろいろな障害物がその原因として考えられるが、実は絨毯のわずかな厚みとかほんの些細なものでのつまずきが原因であることが多い。その理由は最初から認識している段差は気をつけてもふだん問題にならないはずの絨毯の厚みなどは気にしていないからである。若い人であれば絨毯につまずくことなどあり得ないが、高齢者では足を持ち上げる力が落ちていてすり足になってしまうことがつまずきの原因となる。足を持ち上げる筋肉は腸腰筋といって腰椎前面と骨盤内部から出て大腿骨の付け根に付着する股関節を曲げる筋肉である。牛の腸腰筋はヒレ肉と呼ばれ、高級品である。人の場合は立位では腸腰筋は引き延ばされているが、四つ足の牛の場合は常に緩んでいる。腸腰筋は筋繊維の方向が一定であるから牛の緩んだ柔らかいヒレ肉を筋繊維の方向に直角に輪切りにしてステーキにすると口の中で繊維がほどけてとろけるようにおいしい。このような特徴を持つヒレ肉は大きな牛のからだから左右2本しか取ることが出来ない。これがヒレステーキがおいしくて高価な理由である。ちなみに腰椎部で腰椎を真ん中で切断して肉を切り出すと、腰椎横突起の前面はヒレ肉、後面はサーロインというステーキが楽しめる。Tボーン・ステーキである。

写真は昨年バンクーバーのマーケットで撮影したTボーン牛肉
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