河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

平成最後の大学入試センター試験

2019-01-20 | 大学
昨日は大学入試センター試験1日目であり、私は大学の本部で学長とともに一日控えていた。
総責任者という立場である。
途中、高校生を引率してきた先生の控え室に挨拶に伺った。
新見高校と高梁高校の控え室を毎年大学側で用意している。
1日目は特に大きなトラブルもなく、安心して帰途についた。


大学入試センター試験は年が明けてすぐの毎年の行事だが、最初の試験は1979年に大学共通第1次学力試験(共通一次)として実施された。
実は私はこの第1回目の共通1次試験を京都で受験した。
京都の冬は寒くて共通一次試験の日も寒かったことを覚えている。
私は共通一次試験という大変革を身をもって体験した世代である。

1990年には大学入試センター試験に変更された。

2020年1月の第31回大学入試センター試験で最後となり、その後は「大学入学共通テスト」に変更される予定である。

「大学入学共通テスト」では記述式問題が導入されるとされている。
英語については、大学入試センター試験の「読む」「聞く」の2技能評価に加えて、「話す」「書く」も含めた4技能が評価の対象となる。
英語を話す能力も試験するということで、民間の資格・検定試験との併用も可能になり、実用英語技能検定(英検)、TOEIC、TOEFLなどが認められるらしい。

いずれにしても大がかりな変更が行われる訳で、第1回目の受験生は大変だろうと思う。

いや受験生以上に大変になると予想されているのが採点作業である。
ただでさえ忙しいこの時期に、一体誰が記述式問題の採点作業をするのだろうか。
どうやって公平正確に採点するのだろうか。

英語で民間の資格・検定試験を利用するというのも疑問だ。
こうした民間の資格・検定試験は受験に慣れると高得点がとれるので、裕福な家庭の師弟が中学時代から何度も練習すれば極めて有利になる。
それに複数の民間の資格・検定試験をどうやって標準化するのだろう。

これまでのマークシート式は機械で採点するから誰もが納得して結果を受け入れた。
しかし、「大学入学共通テスト」ではカオスが引き起こされるのが目に見えている。
考えただけでも恐ろしい。
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