河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

世界初 肥満体でも糖尿病と癌の発症を防ぐ新しい長寿遺伝子発見

2019-09-05 | 大学
加納良男教授の論文が9月3日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

https://www.nature.com/articles/s41598-019-48157-6.pdf

来週木曜日に岡山キャンパスで記者会見を行う予定である。

【概要】
 少子高齢化社会最大の問題は、加齢が、癌、糖尿病、心臓病、脳卒中それに認知症などの原因となっていることです。そこで、これら老化によって発症する加齢疾患を防いだ健康長寿が、高齢化社会の最も重要な課題です。老化と加齢疾患の最大の原因になっているものが活性酸素によって細胞や遺伝子に生じた傷害の蓄積です。
 今回我々が発見した長寿遺伝子は、活性酸素による傷害から細胞を20倍以上の能力で防ぐことが出来る遺伝子であるので、諸々の加齢疾患の予防に働くと考えられます。太っている人は糖尿病や癌になりやすいと言われていますが、今回発見した長寿遺伝子を組み込んだマウスは太っているにも関わらず、血糖値も低く癌にもならない健康長寿を維持していたのです。
 今回発見した長寿遺伝子はインスリン代謝に働く遺伝子の1つであるp85β遺伝子に突然変異が起きて出現した新しい長寿遺伝子です。p85β遺伝子は、過剰に働けば癌になるという元々癌遺伝子であったものがDNAの文字が1個変わるだけで癌抑制遺伝子を兼ねた新しい長寿遺伝子に変換したのです。 今回の、肥満体でも糖尿病と癌の発症を防ぐ新しい長寿遺伝子の発見は世界で初めてです。


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