河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

平成24年度科研費募集始まる

2011-09-08 | 研究・講演
夏休みもJSTの補助金申請作業や、研究所の補助金の報告書のまとめ作業に追われているのに、9月になり平成24年度科研費の募集が始まった。
これからぼちぼちと新しい科研費申請書を書き始めなくてはならない。
それだけでなく、本学の教員にできるだけ科研費に応募するよう働きかけなくてはならない。

昔に比べて科研費の在り方もずいぶん変わってきた。
最も大きな変化は科研費の総予算がどんどん増えてきたと言うことと、間接経費が30%別に大学に入ってくるようになったと言うことだ。
これは大学に投入する予算が反対に減らされているので、結局は科研費を取れない大学から科研費を取れる実力のある大学に予算がシフトしていると言うことだ。
要するに「選択と集中」である。
実力のある大学はさらに実力のある研究者を引き抜き、どんどん科研費を獲得する。
同時に大学には巨額の間接経費が入り、さらに大学としての実力が増す。
反対に落ち目の大学は優秀な研究者を引き抜かれ、科研費も減り、どんどん悪循環に陥る。

科研費の獲得状況こそ、その大学のポテンシャルを示す最もよい指標になる。
であるならばなおさら科研費の獲得は重要と言うことになる。

本学では学内共同研究費も科研費の申請を促すように科研費の申請をした教員でないと応募すらできないと言うことにしている。
科研費を申請しなかったからと言ってペナルティーは設けていないが、インセンティブだけは制度として設定しているのである。
しかし、ここのところ科研費申請者数は減少傾向にある。
もうほとんど特定の教員しか科研費に応募しない。

科研費に申請しない教員は、最近の科研費のシステムにも興味を持たない。
間接経費が余分に大学に入ってくることすら知らないのである。

学生が減って予算が厳しいというのに、この様な科研費の仕組みを利用しないのはいかにももったいない。
もう既に出来上がって科研費に興味もなくなってしまったベテラン教員に、申請をしてもらうにはどうしたらよいのだろう。
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