河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

研究費

2007-11-29 | 大学
11月22日に教育開発・研究推進中核センター 研究部門説明会が行われ、研究部門副部門長として吉備国際大学の共同研究の仕組みについて説明した。今年からは共同研究費は科研費と完全にリンクして、科研費を獲得した研究者には獲得額の約3割が無条件で配分される。科研費に落ちた人も、科研費不採択通知に記されたA,B,Cの評定を元に審査して上位から共同研究費を配分する。簡単にまとめるとそういう仕組みだ。

そうしたら、説明会を聞いておられたある教授が、11月26日の朝日新聞のコピーをメールボックスに入れて下さっていた。

国の研究費配分 国立・私立で格差?

と題する記事で、
早稲田大学の竹内 淳教授が現在の国立大学重視から研究環境に劣る私大や地方国立大に配分を暑くする「ポジティブアクション」的な考え方が重要だとするのに対して、
日本学術振興会学術システム研究センター長所長の戸塚洋二氏は研究で一番重要なのは人の能力だとして、「能力が劣る研究者にも研究費を配分しろ」ということで「逆差別」にもなりかねないとする。
さらに科研費を獲得したければ私大ももっと努力しろと続く。

私大に身を置く立場としてはやはり私大の研究環境のハンディキャップは大きいと感じる。
今の私は誰も助けてくれない中で一般事務職員以上の事務作業をこなし、学部生院生の指導をし、その一方で研究をしなければならない。
今はまだやっていけるがもう少し年を取ったらもう気力が続かないだろう。
実際に周りの役職に就いた教授をじっと見ていると現役で研究をして科研費に応募している人は極めて稀である。

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