ークラウドアトラスーCLOUD ATLAS
2012年 アメリカ
ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー監督 デイヴィッド・ミッチェル原作
★トム・ハンクス(ドクター・ヘンリー・グース/安ホテルの支配人/アイザック・サックス/ダーモット・ホギンズ/『カベンディッシュの大災難』の主演俳優/ザックリー)
★ハル・ベリー(農園で働くマオリ族、ジョカスタ・エアズ/ルイサ・レイ/出版パーティーのインド人女性客/ソンミの首輪を外す闇医者オビッド/メロニム)
★ジム・ブロードベント(モリヌー船長/ビビアン・エアズ/ティモシー・カベンディッシュ/路上の二胡弾き/プレシエント族)
★ヒューゴ・ウィーヴィング(ハスケル・ムーア/指揮者ケッスルリング/殺し屋ビル・スモーク/女看護師ノークス/メフィー評議員/オールド・ジョージー)
★ジム・スタージェス(アダム・ユーイング/安ホテルを追い出される客/メーガン(シックススミスの姪)の父親(写真)/スコットランド人のサッカーファン/ヘジュ・チャン/ザックリーの義弟アダム)
★ペ・ドゥナ(ティルダ/メーガン(シックススミスの姪)の母親(写真)/違法工場のメキシコ人女性/ソンミ451/ソンミ351/売春婦ソンミ)
★ベン・ウィショー(船の給仕係/ロバート・フロビシャー/レコード店店員/デニーの妻ジョージェット/部族の男)
★ジェームズ・ダーシー(若きルーファス・シックススミス/老年のルーファス・シックススミス/施設の看護師ジェイムズ/記録官)
ジョウ・シュン(死体を発見する男性ホテル従業員/ユナ939/ザックリーの妹ローズ)
★キース・デヴィッド(召使いクパカ、ジョーネピア/アンコー・アピス将軍/プレシエント族)
★デヴィッド・ジャーシー(オトゥア/ルイサの父レスター(写真)/プレシエント族のデュオファイサイト)
★スーザン・サランドン(ホロックスの妻、アーシュラ/男性科学者ユースフ・スレイマン/アベス)
★ヒュー・グラント(ホロックス牧師/高級ホテルの警備員/ロイド・フックス/デニー・カベンデ
【解説】
19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。兄が性転換を経て姉弟となったラリー改めラナ、アンディ・ウォシャウスキー監督と、『パフュームある人殺しの物語』のトム・ティクヴァが共同でメガホンを取る。時代をまたいで存在する同じ魂を持つ複数の人物という難役に挑むのは、名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたち。過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される。
【あらすじ】
1849年、太平洋諸島。若き弁護士に治療を施すドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)だったが、その目は邪悪な光をたたえていた。1973年のサンフランシスコ。原子力発電所の従業員アイザック・スミス(トム・ハンクス)は、取材に来た記者のルイサ(ハル・ベリー)と恋に落ちる。そして、地球崩壊後106度目の冬。ザックリー(トム・ハンクス)の村に進化した人間コミュニティーのメロニム(ハル・ベリー)がやって来て……。(シネマトゥデイ)
【感想】
トム・ハンクスが何役もやっている映画と聞いていましたが、主要役者がこんなにも何役もやっているとは!!
エンドロールで紹介されますが、ほんと、驚愕の一言です。
長くてややこしい作品ですが、わかりにくくはありません。
あっという間の172分間です。
お話は、いろんな時代の6つの物語です。
1.1849年の弁護士、アダム・ユーイング(ジム・スタージェス)が書いた航海日誌。
2.1936年、クラウドアトラス6楽章を作曲したロバート・フロビッシャー(ベン・ウィショー)が、愛人であるルーファス・シックススミス(ジェームス・ダーシー)に当てた手紙。
3.1973年のルイサ・レイ(ハル・ベリー)最初の事件。
4.2012年、ティモシー・キャベンディッシュ(ジム・ブロードベント)のおぞましき試練。
5.2144年、クローン人間ソンミ451の物語。
6.2321年、世界崩壊後106年後のザックリー(トム・ハンクス)とその後。
これでだいぶ整理されましたが、すべての物語が終結したのか、検証してみないとわからないなあ。
輪廻転生がテーマなので、手塚治虫の「火の鳥」のようです。
でも、生まれ変わった魂の記憶にはまったく触れていないし、脈絡もないようだし、思想的な描き方ではなく、さらりとしていました。
2組の恋人たちが時空を超えて出会い、愛し合いますが、ここがテーマかな?
そして、最後の物語の主人公ザッカリー(トム・ハンクス)がメロにム(ハル・ベリー)と出会い、新しい世界で幸せに暮らすというエンディングが、この物語の集約された希望となっていました。
人は、愚かなことを繰り返し、取り返しのつかないことをやってしまうが、希望は人と人との出会いだ、ということかな?
それにしても、悲惨な未来でした。
こんな未来にならないように、いまからしっかりとみんなで努力したいと思いました。
本当 こんな未来は悲しいですね!
でも それ以上に すごい俳優たちの七変化を楽しんでしまいました。
何より見終わった跡でおしゃべりできる相手が居たのが一番だったかも?ありがとうございました!!
誰かと見て、いろいろお話がしたい映画でした。
もう少し、未来が明るかったらよかったのと、韓国バージョンが、違和感ありましたね。
ご一緒いただいて、ありがとう。