マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スペル

2009-11-14 09:10:46 | 映画ー劇場鑑賞
ースペルーDRAG ME TO HELL
2009年 アメリカ
サム・ライミ監督 アリソン・ローマン(クリスティン・ブラウン)ジャスティン・ロング(クレイ・ダルトン)ローナ・レイヴァー(ガーナッシュ夫人)ディリープ・ラオ(ラム・ジャス)デヴィッド・ペイマー(ジャックス氏)アドリアナ・バラーザ(ショーン・サン・デナ)

【解説】
銀行のローンデスクで働く女性行員が、仕事上のトラブルで顧客の老人の恨みを買い、謎の呪縛にかかってしまうショッキング・ホラー。『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミが脚本と監督を手掛け、卓越した恐怖演出で観る者を震撼(しんかん)させる。薄気味悪い呪文の犠牲になるヒロインを『ホワイト・オランダー』のアリソン・ローマンが熱演。ほんの小さな不親切から狂気が生まれていく、日常生活に潜むささいな出来事を突くアイデアが秀逸。

【あらすじ】
ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。

【感想】
「スペル」ってどういう意味かなあ?
「ドラッグ ミー トゥ ヘル」とカタカナでもわかりやすくないですか?
地獄へ引きずられて行くって感じがよくわかるよね。
この邦題はあかんね。

監督がサム・ライミだということと、主演がアリソン・ローマンだというので見に行きたいと思いました。
ホラーは好き嫌いが激しいんだけど、思い返せば、思春期の頃は怖いお話が大好きでした。

このお話も、おばあさんの呪いの話。

☆ネタバレ
クリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、人生の勝負の時を迎えていました。
銀行勤めで融資係のクリスティン、次長の席が空いて、おべっか使いのスチュとその席を争っていました。
また、私生活では、若き大学教授のクレイ(ジャスティン・ロング)とラブラブ。
両親との食事にも招かれました。
でも、クレイの親はどうも上昇志向らしい。
二言目には「農家の女の子なんてやめて、エリートとお見合いしなさい」なんて言っているみたい。
「私もできるところを見せなきゃ」と心に誓うクリスティンでありました。

そんなとき、ジプシー風の老女・ガーナッシュ(ローナ・レイヴァー)が、家のローンの支払いを一時待ってくれるように頼みにきた。
もう2回も待っているのだが、気の毒な様子に、クリスティンも心が揺れる。
でも、支店長は非情、この成果に昇進を臭わしてきた。

無情にも支払い延期をしないことを通達するクリスティン。
土下座をして懇願するガーナッシュ。
それでも、クリステインは拒否し続け、カーナッシュは「私に恥をかかせた」と呪いの言葉を吐いて、セキュリティーに放り出された。

それは、ラミアという悪魔への呪いだった。
ギリシャ神話では女性の頭に蛇の下半身らしいですが、この作品ではヤギをイメージした悪魔として登場します。

初めのうちは、驚かし系、なんども大きな音や急に表れる老婆の恐ろしい顔で驚かされます。
びっくりするけど怖くない。
それから、汚い系、エクソシストでも見られた口から汚いものをだーっと吐く、例の仕掛けです。
汚いと思うけど、怖くない。
いつ怖くなるのかなあ、と待ちながら、そういうのを繰り返されるうちに、観客は慣れてきて、ある場面では思わず笑ってしまいます。
この辺がサム・ライミうまいです。拍手!!

クリスティーンは、老婆の呪いととことん闘って、もう究極の戦いなんだけど、観客は、それではダメなことを知ってしまっているのね。

で、最後はー。やっぱりー。
と、かわいそうな結果なんだけど、観客は、結局怖かったことより、おかしかったことが心に残るようなホラー。

やはり、ホラー好きには邪道でしょうね。
私は気に入りました。

老婆の迫真の演技と、アリソンの体を張った頑張りに、高得点の作品でした。
アリソン・ローマンは子役時代から、作品を見ているせいか、なんか、親しみのわく女優さんです。



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6 コメント

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これ、今週観ました! (アボガド)
2009-11-14 16:33:23
それはないやろ!って笑えるところ(ツッコミどころ?)多かったです!ホラーめったに観ないんですが、やっぱりサム・ライミっていうんで観てみました。
恋人役の人がニヤケてて好みじゃないけど、ラストの顔が迫真の演技で。
私はラストがまったく読めませんでした。あー、ボタンの入った袋なあ。そういえばって最後に気がついて・・
そして、観終わったあとは、確かに放心状態。
ジェットコースターに乗ったあとのような気分になりました。
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アボガドさんへ (マダムよう)
2009-11-14 16:59:39
最初から「ボタン」がキーアイテムでしたね。
唐突に、希少なコインが出てきたりして、車の中でぶっちゃけるシーンで「なるほど」と思いましたね。

そこからのクリスティンの活躍が、女優さんがそこまでやるー?と思うほどすごかったから、心の中で「ボタンじゃないのに」と思っていました。

スタン役の人、どこかで見たなあ、と思ったら「ダイハード4.0」のオタクの青年でした。
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可笑しいって?! (NAKAちゃん)
2009-11-19 07:42:13
マダムの「可笑しい・・・」と言うコメントに惹かれて観てしまいましたが 冒頭40年前のシーンを観たところで「しまった・・・!」と。
「コンスタンティン」平気で観れるようになっていたので ホラー大丈夫になったと誤解?!

確かに汚くて可笑しくて・・・と言われたらそうかもしれませんが
あれくらいのことで呪いをかけられて 地獄に引っ張られるなんて・・あのラストは許せない気分です!
この映画の後で観た「なくもんか」が楽しかった!笑!
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Unknown (マダムよう)
2009-11-19 09:40:28
こめんなさーい。
やっぱり私の感覚、変ですねー。笑!!

確かに、あんなことぐらいで地獄にドラッグされてはたまりませんね。
でも、人生に不条理はつきものでしょう?
そへんがお話より現実の方が怖いところですよね。
せいぜい、地獄へ行かないように、善行を重ねたいと思います。(無理?やっぱりー)

「なくもんか」が正解ね。
私は「ゼロの焦点」にして大失敗でした。
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正直いうと (アボガド)
2009-11-21 18:38:11
私もエグイなと、もうこれは笑わなしゃあないやろと。でも、あのおばあさんよく観ると美人ですよね。どうでもいいか(笑)
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アボガドさんへ (マダムよう)
2009-11-26 17:37:38
私もおばあさん、魅力的な人だと思いました。

ほんと、笑わなしゃあないという感じでしたね。
そこまでやるの?
サム・ライミ!!
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