マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

エリザベス ゴールデンエイジ

2008-02-20 11:40:32 | 映画ー劇場鑑賞
ーエリザベス:ゴールデン・エイジーELIZABETH: THE GOLDEN AGE
2007年 イギリス/フランス シェカール・カプール監督 ケイト・ブランシェット(エリザベス女王1世)ジェフリー・ラッシュ(フランシス・ウォルシンガム)クライヴ・オーウェン(ウォルター・ローリー)リス・エヴァンス(ロバート・レストン)ジョルディ・モリャ(スペイン国王フェリペ2世)アビー・コーニッシュ(ベス・スロックモートン)サマンサ・モートン(スコットランド女王メアリー)トム・ホランダー エディ・レッドメイン アダム・ゴドリー

【解説】
『エリザベス』のシェカール・カプール監督が、再びケイト・ブランシェットを主演に迎え、エリザベス女王の“黄金時代”に焦点当てた歴史大作。当時ヨーロッパの最強国だったスペインとの宗教対立を軸に、君主として生きる女性の苦悩を画面に焼き付ける。前作同様宰相役のジェフリー・ラッシュほか、『インサイド・マン』のクライヴ・オーウェンら実力派俳優が集結。豪華絢爛(けんらん)な衣装に身を包み、心身ともにイギリス女王に成り切ったブランシェットの神々しさに圧倒される。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1585年、エリザベス1世(ケイト・ブランシェット)はプロテスタントの女王としてイギリスを統治していた。だが、欧州全土をカトリックの国にしようと目論むスペイン国王フェリペ2世(ジョルディ・モリャ)は彼女の失脚を画策する。そんな女王の前に、新世界から戻ったばかりの冒険家ローリー卿(クライヴ・オーウェン)が現れ……。(シネマトゥデイ)

【感想】
「ゴールデンエイジ」というタイトルですが、この映画に描かれているのは、まだひ弱い頃のイギリスです。
この後から、ゴールデンエイジが始まるのです。

最初からすごい威厳で、エリザベスはケイト・ブランシェットそのものと思わせるすごさがありました。

でも、前作ではまずエミリ・ワトソンの起用が決まっていて、彼女のスケジュールのミスで急遽決まった大抜擢だったそうです。
しかも、映画会社がなかなか承諾しないところ、監督自らが説得したとか。
そこまでケイトに惚れ込んでの前作、そして続編、監督の執念も感じます。

スペイン王(ジョルディ・モリャ)の謀略、船乗りローリー卿(クライヴ・オーウェン)への叶わぬ思い、メアリー王女(サマンサ・モートン)との確執、国内ではカソリック教徒がエリザベス暗殺を画策している等々、本当に気苦労の耐えない女王です。
お気の毒でした。

そんな女王を支える側近のウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)の献身も見逃せません。

エリザベスの命を狙うカソリック教徒のキーマンとなるレストン(リス・エヴァンス)の役割が、イマイチわからなかったのですが、印象に残る役でした。

ただ、メアリーを演じたサマンサ・モートンが、あまりエリザベスと王座を争う女性に見えなかったのが残念でした。
メアリーを監視する役でトム・ホランダーも出演していました。

とにかく、これほど癖のある役者を従えても、ケイト=エリザベスの威光が抑えられることはありませんでした。

しかも、ローリー卿にみせる女心と、侍女ベス(アビー・コーニッシュ)との密通を知ったときの激高、素晴らしかったです。

なんでも手に入る、最高権力の女王なんだから、愛する男をベッドに引き入れるくらいなんでもないことだと思いましたが、欲しいものはキスだけだなんて…。
エリザベスのけなげさに涙が出ました。

そして、最後は二人の間を許し、赤ちゃんにも祝福を与えます。
「母にはなれなくても、私はイングランドの母だ」と言い切るエリザベス。
女王としての存在を全うし、イギリスの礎になった人だったのですね。



エリザベスの豪華な衣装と、さまざまに変わる鬘。
イギリスの王室って地味かと思っていましたが、フランス王室にも負けない豪華さだったのですね。
鬘を着けるシーン、取るシーン、衣装部屋、寝室での姿、いろいろ見せてもらえます。
そして、全裸の後ろ姿…。
セクシーシーンとは違う、何かを物語っている背中でした。

甲冑姿で、戦争の最前線で指揮を鼓舞するエリザベス、かっこよかったです。
「茶々」でも同じようなシーンがあったので思い出してしまいましたが、全然違う。
この差はなんなのでしょう????



こういうところも、見どころでした。

あの空をおぼえてる(試写会)

2008-02-20 11:23:27 | 映画ー劇場鑑賞
ーあの空をおぼえてるー
2008年 日本 冨樫森=監督
竹野内豊 水野美紀 広田亮平 吉田里琴 小池栄子 中嶋朋子 品川祐 小日向文世

【解説】
ジャネット・リー・ケアリー原作の米国の児童文学を映画化した感動作。『天使の卵』など人間ドラマを得意とする冨樫森監督が、突然の不幸に見舞われた一家の再生の道のりを静かに見すえる。『冷静と情熱のあいだ』以来7年ぶりの映画出演となる竹野内豊が、2児の父親役で新境地を開拓し、妻役の水野美紀や息子役の広田亮平らとともに迫真の演技をみせる。平凡な日常に潜む人間の温かさや力強さを生き生きと描いたストーリーに引き込まれる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
地方都市で写真館を営む雅仁(竹野内豊)は妻(水野美紀)と小学生の息子(広田亮平)、幼稚園に通う娘(吉田里琴)と幸せに暮らしていた。だがある日、子どもたちが交通事故に遭い、息子は無事生還するが、娘は亡くなってしまう。雅仁は娘を守れなかったことで自分を責め、生き残った息子は何とかして両親をなぐさめようとする。(シネマトゥデイ)

【感想】
かわいい娘を交通事故で亡くした家族が、再生するお話。

全編、ほとんどが亡くなった娘の思い出に満ちていました。

家族の悲しみはとてもよくわかりますが、新鮮さに欠けているように思いました。
「子供が死ぬ」というは反則技を使っているんだから、もうひとつ工夫が欲しかったと思います。

竹野内豊の父、水野美紀の母に、かわいくて演技力のある子役、広田亮平と吉田里琴の作り出す家族は、本当の家族のように素敵でした。
映像もとてもきれいだったし、父親が写真が専門という設定もあって、写真もすごくきれいでした。

吉田里琴ちゃんは、息子が小学1年生の時に手をつないでいた同じクラスのタカちゃんを思い出しました。
きっと、きれいな娘さんになっていることでしょう。