マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

サイレントヒル

2007-01-30 10:30:13 | 映画ーDVD
ーサイレントヒルー
2006年 アメリカ/日本/カナダ/フランス クリストフ・ガンズ監督 ラダ・ミッチェル 、ショーン・ビーン 、ローリー・ホールデン 、デボラ・カーラ・アンガー 、キム・コーツ 、ターニャ・アレン 、アリス・クリーグ 、ジョデル・フェルランド

【解説】
全世界で累計530万本以上の売り上げを記録した同名ゲームを実写版として映画化したホラームービー。ゲーム版の熱狂的なファンである『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ・ガンズが監督に抜擢され、壮大なオープンセットと最新鋭の特殊効果を融合させた未曾有の映像美を構築した。娘への愛情だけを胸に霧と闇の街をゆくヒロインを、『ネバーランド』のラダ・ミッチェルが熱演。恐怖だけではなく、エモーショナルなドラマ性が物語に厚みを与えている。

【あらすじ】
サイレントヒル……」と謎の言葉を発して悪夢にうなされながら失踪してしまった最愛の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)を探すため、ウェストバージニア州の街“サイレントヒル”を訪れた母親のローズ(ラダ・ミッチェル)。彼女は、忌まわしい過去がある呪われたこの街で、想像を絶する恐怖に襲われる……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
不思議な映画だなあ、と思って見ていたら、原作がゲームだったのですね。
まあ、本当に不思議な世界を見せてもらいました。
異化の世界に紛れ込んだ母親と娘の物語。
巻き込まれた婦人警官、シビルは可哀相だったなあ。

この世界観に入れるかどうかで、この映画の評価も変わるのでしょうね。
でも、単にホラー映画として、怖かったし、面白かった。
ホラーやスプラッターを好む人にはもちろんお薦めですが、好まない人も楽しめる映画だと思います。

グローリー

2007-01-30 10:27:26 | 映画ーDVD
ーグローリーー
1989年 アメリカ エドワード・ズウィック監督 マシュー・ブロデリック 、デンゼル・ワシントン 、モーガン・フリーマン 、ケイリー・エルウィズ 、ジミー・ケネディ 、アンドレ・ブラウアー 、ジョン・フィン 、ドノヴァン・リーチ 、ジョン・デヴィッド・カラム 、アラン・ノース 、ボブ・ガントン 、クリフ・デ・ヤング 、クリスチャン・バスコウス 、ジェイ・O・サンダース

【解説】
南北戦争時に実在した北軍の黒人部隊、第54連隊の運命を描いた大作。若き白人大佐R・G・ショーの指揮の下、米史上初の黒人部隊の結成から、フォート・ワグナーの戦いで彼らが全滅するまでを忠実な歴史考証で再現。激戦の連続の中で黒人たちがアイデンティティを確立していく過程が感動的。その象徴のような黒人兵に扮したD・ワシントンは見事な演技でアカデミー助演男優賞を受賞した。(yahoo映画)

【感想】
南北戦争で、逃亡奴隷を中心にした部隊があったということも知りませんでした。
考えてみたら当たり前のことです。自分たちの解放戦争だったのですから。
でも、当時の白人たちの困惑も伝わってきました。
教育もない、独自の文化を持つ別の次元の人たちと考えていたでしょう。
人ならまだましで、北軍の中にも黒人を人扱いできない人もたくさんいたでしょう。
そういう輩に銃を持たせるなんて、氾濫でも起こされてその矛先が自分たちに向いたらどうするという危惧もあったのでしょう。
それを払拭したのがR・G・ショー(マシュー・ブロデリック)が率いた54連隊だったのです。

彼らは一番危険な先遣隊としてフォート・ワグナーの要塞へ突っ込んで行き、壮絶な戦死を遂げるのだけど、それを名誉と感じたのですね。
それが、重い歴史の1ページを開くことにもつながっていったのですね。

闘いの前夜、たき火を囲んでひとりひとり祈りの言葉を述べるシーンは、すごくよかった。
特に、デンゼル・ワシントンが演じたトリップ。
言葉は少なくても、彼の思いが伝わってきました。
こういう人々の犠牲があって、今があるということ、肝に銘じなくては。
偏見や差別が未だにあるということが、恥ずかしいですね。

ヒトラー ~最期の12日間~

2007-01-30 10:24:42 | 映画ーTV

ーヒトラー ~最期の12日間~ー
2004年 ドイツ/イタリア オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督 ブルーノ・ガンツ 、アレクサンドラ・マリア・ラーラ 、ユリアーネ・ケーラー 、トーマス・クレッチマン 、コリンナ・ハルフォーフ 、ウルリッヒ・マテス 、ハイノ・フェルヒ 、ウルリッヒ・ノエテン 、クリスチャン・ベルケル 、ミハエル・メンドル 、マティアス・ハービッヒ 、ゲッツ・オットー

【解説】
本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた衝撃作。監督は『es』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。『ベルリン・天使の詩』のブルーノ・ガンツがヒトラーにふんしている。本国ドイツでは映画公開自体が一つの事件として大きな社会現象を巻き起こした作品。

【あらすじ】
1945年4月20日、ベルリン。ソ連軍の砲火を避けるために、ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)はドイツ首相官邸の地下要塞に退却していた。すでに正常な感覚を失っていたヒトラーは部下に実現不可能と思える作戦を熱く語っていた。 (シネマトゥデイ)

【感想】
なんとなく怖そうで敬遠気味でしたが、155分もある長い映画とは、全く感じませんでした。
場面場面が興味深く、飽きたり、中だるみを覚えることはありませんでした。

ヒトラー役のブルーノ・ガンツの演技はすごい。
もちろん、ヒトラーがどんな人だったか知らないけど、リアルでした。
人を思いやり、穏やかで優しい面があるかと思えば、部下に恫喝し、注進も聞かない、すぐに銃殺と叫ぶ狂気の一面も。
絶対に降伏しないとか、自殺、そして、その死体を焼き付くして証拠隠滅を計るとか、本当に、悪の独裁者そのものでした。

地下の密室でのできごとというので、「太陽」も連想しましたが、その様子はまるで違っていました。
「太陽」の方はシーンと厳かで、地上では悲惨な空襲が行われているとは想像もできないほどの静けさでしたが、こちらの方は将校たちが飲んだくれていたり、いろんな人の出入りも多く、騒々しい様子でした。

町の中が戦場で、しかもSSの思想弾圧ー私刑に近いものでしたが、ぎりぎりまで行われていました。
至る所に恐怖が溢れていました。
それでも、ナチの行った悪行については、語り尽くすことが出来ないでしょう。

ヒトラーの思想についても少し触れられていたし、最後まで狂信し、自ら子供まで殺してしまったゲツペルス夫人の狂気には、ぞーっと悪寒が走りました。

この映画は秘書の女性の目を通して描かれたもので、最後に当人が出てきて述懐します。
「若いから知らなかったと言い訳をしてきたけれど、ゾフィー・ショルがいた。若くても知るべきだった」と。
その涙には真実の懺悔が込められていると思いました。

近々「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」を見たいと思います。