マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

美しき運命の傷痕

2007-01-13 15:13:26 | 映画ーDVD
ー美しき運命の傷痕ー
2005年 フランス/イタリア/ベルギー/日本 ダニス・タノヴィッチ監督 エマニュエル・ベアール 、カリン・ヴィアール 、マリー・ジラン 、キャロル・ブーケ 、ジャック・ペラン 、ジャック・ガンブラン 、ジャン・ロシュフォール 、ミキ・マノイロヴィッチ 、ギョーム・カネ 、マリアム・ダボ 、ガエル・ボナ 、ドミニク・レイモン

【解説】
巨匠クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿3部作の第2章「地獄」を、『ノーマンズ・ランド』でアカデミー外国語映画賞を受賞した新鋭ダニス・タノヴィッチ監督が映画化。幼い頃の経験からトラウマを抱え成長した3姉妹が、苦しみながらも力強く生きぬく姿を描く。出演はエマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジラン、キャロル・ブーケらヨーロッパ屈指の名優たちが勢ぞろい。長編2作目とは思えない監督の巧みな演出が光る。

【あらすじ】
22年前に父親を失い、それぞれに問題を抱えている3姉妹。長女ソフィ(エマニュエル・ベアール)は夫の浮気を疑い、恋人のいない次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)は母親の世話を引き受け、三女アンヌ(マリー・ジラン)は大学教授と不倫を続けていた。 (シネマトゥデイ)

【感想】
フランス映画は苦手、と思いながら見ましたが、これはとても面白かった。

物語は三姉妹のそれぞれの物語をオムニバスのように綴って行く。
長女ソフィ(エマニュエル・ベアール)は夫の浮気を知り、今まさに地獄の中を生きている。
次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)はとても孤独。不眠症に悩まされながら、施設の母のもとに通い、一人世話をしている。
三女アンヌ(マリー・ジラン)は親友の父親で、自分の恩師との不倫。別れ話の真っ最中。

彼女たちの不幸は、生い立ちにある。
両親のいざこざがトラウマとなっているから。
それがしだいに明らかにされ、姉妹は運命に導かれるように母の元へと集まる。

過去の怨念にまだ身を焦がしている母の姿。
三姉妹はそれぞれ何を思ったのでしょうか。

三姉妹の母役のキャロル・ブーケという人。
老けメイクだそうですが、きっとにらんだ時の目つきの鋭さ。
すごかったです。
シャネルの専属モデルだそうですが、美しい人ほど、恐い顔になりますね。

どろどろの愛憎劇ながら、それぞれの愛の深さが推し量られて、いい映画だと思いました。

リトルヴォイス

2007-01-13 15:11:49 | 映画ーDVD
ーリトルヴォイスー
1998年 イギリス マーク・ハーマン監督 ジェーン・ホロックス 、ユアン・マクレガー 、ブレンダ・ブレシン 、マイケル・ケイン 、ジム・ブロードベント 、アネット・バッドランド 、フィリップ・ジャクソン

【解説】
大ヒットミュージカルを『ブラス!』のマーク・ハーマン監督が映画化。素晴らしい歌声を持ちながら、殻に閉じこもって話も出来ない娘。優しい愛と音楽に支えられ、彼女がやがて翼を広げてゆくまでをファンタジックな趣向で描いたヒューマン・ドラマ。大好きだった父の死後、彼の遺したレコードだけに安らぎを見出しているLV。いつしか彼女は、その歌手の歌声そのままに歌えるという才能を身につけていた…。

【感想】
マイケル・ケインとブレンダ・ブレシンの丁々発止を聞いていたら、コメディかと思っていたら、結局はシリアスドラマだった?
何が言いたかったのか、わからない映画でした。
ユアン・マクレガーのポジションもはっきりしないし、まして、伝書鳩は何の役に立ったのか。

盛り上がりを真ん中に持って来たから、あとは尻すぼみ。
お母さん役のブレンダンはずーっとしゃべりっぱなしでうるさいだけだし。

マイケル・ケインの芸達者ぶりだけが光っていました。