マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

あるいは裏切りという名の犬

2007-01-17 20:30:36 | 映画ー劇場鑑賞
ーあるいは裏切りという名の犬ー
2004年 フランス オリヴィエ・マルシャル監督 ダニエル・オートゥイユ 、ジェラール・ドパルデュー 、アンドレ・デュソリエ 、ヴァレリア・ゴリノ 、ロシュディ・ゼム 、ダニエル・デュヴァル 、ミレーヌ・ドモンジョ 、フランシス・ルノー 、カトリーヌ・マルシャル 、ソレーヌ・ビアシュ 、オーロル・オートゥイユ 、オリヴィエ・マルシャル 、アラン・フィグラルツ

【解説】
衝撃の実話を基に、権力志向の強い野心家の刑事と、彼の策略で投獄された正義感あふれる刑事の運命を描いたフレンチノワール。監督は元警官という異色の経歴を持つオリヴィエ・マルシャル。ハリウッドではロバート・デ・ニーロ製作によるリメイクも決定した話題作だ。フランスを代表する名優のダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューが、主人公の刑事2人を燻(いぶ)し銀の魅力で演じる。骨太なサスペンスと男のダンディズムが堪能できる。

【あらすじ】
パリ警視庁の警視レオ(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)は、互いにライバル心を抱き、次期長官の座を争っていた。現金輸送車強奪事件でクランが犯したミスによって、レオの親友エディ(ダニエル・デュヴァル)の命を奪ったのを機に、2人はますます対立の様相を深めていく。 (シネマトゥデイ)

【感想】
久しぶりのフレンチノワール。
カメラアングルも照明も、凝っているわ。
トレビアン、素晴らしかった。

かつては腕のいい刑事、良きライバルだったドニ(ジェラール・ドパルデュー)とレオ(ダニエル・オートゥイユ)。
愛しい人を奪い合った結果、二人の行く路はこんなにも違ってしまった。

愛する人が去って、ドニが堕ちたダークサイド、レオが落とされた暗黒の世界。
レオの慟哭は胸を打ちました。

長い年月が流れたけれど、結局踏みとどまれたのは、守るべきものがいたかどうか。
守るべきものは、愛する者。
強者も、かよわき者への愛に救われるのよね。
拍手喝采!!

 宿命のライバル、ドニとレオ 

さすが、フランスは愛の国ね。
女も惚れる、男の映画でした!!

また、ハリウッドがリメイクするの?
やめたほうがいいんじゃない?

マイ・ルーム

2007-01-17 20:25:02 | 映画ーTV
ーマイ・ルームー
1996年 アメリカ ジェリー・ザックス監督 メリル・ストリープ 、レオナルド・ディカプリオ 、ダイアン・キートン 、ロバート・デ・ニーロ 、ヒューム・クローニン 、グウェン・ヴァードン 、ハル・スカーディノ 、ダン・ヘダヤ

【解説】
実家から遠く離れて暮らしていたリー。だが、その姉のベッシーは、寝たきりの上に痴呆症の父親と叔母の面倒を診るため、自分の人生を犠牲にしてまで実家に住み続けていた。そんなある日、リーは二人の息子を連れて、20年ぶりに実家へと戻って来る。ベッシーが白血病にかかっていることを知り、骨髄移植の検査を受けるためだった。重病に冒されながらも献身的なベッシーの姿を見て、自己中心的だった自分の生き方を改めるようになるリー。長男のハンクもまた、父親の死後、家を焼失させて精神病の施設に預けられたが、明るく介護を続けるベッシーの姿に、心を開き始める。だが、ベッシーの病状は思いの他、悪化していた……。(yahoo映画)

【感想】
原題はマービンズ・ルーム。
つまり寝たきりのお父さんの部屋という意味です。

ちょっともたもた始まりましたが、やはり役者さんがしっかりしているので、途中から見応えのあるいい作品になりました。

20年間離ればなれに暮らしていた姉妹。
姉のベッシー(ダイアン・キートン)は寝たきりの父と体の弱い伯母の面倒を見てきた。
気性の激しい妹リー(メリル・ストリープ)は問題児のハンス(レオナルド・ディカプリオ)と幼いチャーリーを抱えて、美容師の資格を取って、もう一度人生をやり直すためにあがいていた。
そこに、ベッシーの白血病がわかり、ドナーを探すためリーと子供たちに検査を受けてくれるよう要請があった。

頼りない主治医にロバート・デ・ニーロ。
最後まで、彼である必要性が感じられませんでしたが。

音楽が「妹の恋人」と似ているなあと思ったら、同じレイチェル・ポートマンでした。
ちょっと精神が不安定になりそうな音楽。

ベッシーのドナーになれる家族はいませんでした。
絶望の中で、ベッシーは「私は幸せだった。愛を注ぐ家族がいたから」と言います。
その意味がリーに届いたかどうか…。
簡単に、人の生き方は変わらないけど、でも、家族一緒なら、この困難も乗り越えていけそうなラストでした。

サマータイムマシン・ブルース

2007-01-17 09:49:02 | 映画ーDVD
ーサマータイムマシン・ブルースー
2005年 日本 本広克行監督 瑛太 、上野樹里 、与座嘉秋 、川岡大次郎 、ムロツヨシ 、永野宗典 、本多力 、真木よう子 、升毅 、三上市朗 、楠見薫 、川下大洋 、佐々木蔵之介

【解説】
『交渉人 真下正義』の本広克行監督が、京都の劇団「ヨーロッパ企画」が手がけた舞台劇「サマータイムマシン・ブルース2003」を映画化した作品。主演はドラマや映画で大活躍の瑛太と『スウィングガールズ』の上野樹里。エンディングテーマはTommy heavenly6が書き下ろしている。突如現れたタイムマシーンに翻弄(ほんろう)される若者をコミカルに描く。

【あらすじ】
とある大学のSF研究会の部室には、前日にクーラーのリモコンが壊れ、猛暑に悩む部員たちがいた。ところが彼らは部屋の隅にタイムマシンがあることを発見、「昨日に戻ってリモコンを取ってこよう」ということになり、乗り込んでみるが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
「踊る大捜査線~」の本広克行監督作品。
私はこの作品の方がいいなあ。

どこか田舎の大学の「SF研究会」。
写真部の女の子に頼まれて野球風景の撮影会。
この辺からもう、いろいろ仕掛けがちりばめてあります。
このわくわく感、いいなあ。

テーマがタイムトラベルだから、なかなかややこしい辻褄合わせが必要になるけど、そこは出来るだけシンプルに、笑いを交えて飛ばして行きます。
あまりこだわるところもなく、すっきり見れました。
なかなか、よくできていました。

おバカな仲間たち。
乱雑だけど愛すべき部室。
よく見ると、楽しいものが一杯。
つぶれそうな映画館。
出て来る人たちも個性的なキャラばかり。
細かいところにこだわって、もう一回見たくなる映画でした。

クーラーがつかなくて、めちゃめちゃ暑くても仲間とつるんでいたい年頃なんだよね。
ああ、青春だ!!

上野樹里ちゃんと瑛太君のほのかな恋。
余韻を持たせて、いい終わり方でした。