マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ラッキーナンバ-7

2007-01-27 10:40:19 | 映画ー劇場鑑賞
ーラッキーナンバ-7ー
2006年 アメリカ ポール・マクギガン監督 ジョシュ・ハートネット 、ブルース・ウィリス 、ルーシー・リュー 、モーガン・フリーマン 、ベン・キングズレー 、スタンリー・トゥッチ 、ピーター・アウターブリッジ 、マイケル・ルーベンフェルド 、ケヴィン・チャンバーリン 、ドリアン・ミシック 、ミケルティ・ウィリアムソン 、サム・ジェーガー 、ダニー・アイエロ

【解説】
ニューヨークにやって来た不運続きの青年が、大物ギャング同士の対立に巻き込まれていくクライムサスペンス。運命に身を任せる主人公スレヴンを『ブラック・ダリア』のジョシュ・ハートネットが好演。監督は『ホワイト・ライズ』でもハートネットとタッグを組んだポール・マクギガン。共演にはブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマンらスターが勢ぞろいする。2転3転し、最後には驚きの大どんでん返しが待ち受ける怒とうの展開と、全編に漂うとぼけたユーモアは必見。

【あらすじ】
ニューヨークにやって来た青年スレヴン(ジョシュ・ハートネット)は友人に間違えられ、大物ギャングのボス(モーガン・フリーマン)に拉致されてしまう。ボスは借金返済の代わりに敵対するギャング、ラビ(ベン・キングズレー)の息子殺害を命令。しぶしぶ了解したスレヴンは、その後まもなく今度はラビに誘拐される。 (シネマトゥデイ)

【感想】
軽いノリで始まります。
オープニングから人がどんどん殺されます。
テンポよく、観客の興味を引きつけて、わくわく感は素敵。

出て来る人間が豪華。
対立するボスにモーガン・フリーマンとベン・キングズレー。
キングズレーにはサーの称号をつけてありました。
なんか、すごそうですね。
とんとんとプロウェッショナルにことを運ぶ殺し屋にブルース・ウィリス。
私はクールなブルース、イマイチなんですがね。
あこぎな警察官にスタンリー・トゥッチだよ。
今回はずっとシリアス。

おっと、忘れちゃいけない、ジョッシュ・ハートネット。
「ブラックダリア」ですごくよかったけど、この映画は彼のものね。
鼻を折られて、バスタオル一枚の状態で、長い間スクリーンの中にいました。
いい男はなにやってもいい男です。
肩の力が抜けて、とってもいい感じ。
バスタオル、よくはらりと落ちないものよね。きわどい!!
からむルーシー・リューがめちゃかわいい。
この人、こんなにかわいい人だったかなあ。
ミニスカートもよく似合っていました。

とにかく、キャストの魅力と、セリフの深さで、残酷な殺人もどんどんやっちゃいます。
すごくたくさんの人が死ぬし、血もドバーッと出ますが、それはぜんぜん大丈夫。
映画の話題もたくさん出てきて、テンポのいい会話も気持ちいいです。

構想が長かったというだけあって、セリフ回しがすごい。
特にキングズレーの独白、シェークスピアか?と思いました。
ちょっとやり過ぎ。
あそこでしらけた。実は。
でも、その後の背中合わせの二人の目の演技、緊張感がありました。
ただ、モーガン・フリーマンがいい人にしか見えないのよね。
困ったわ。
あと、ブルースの若い時のメークも、笑いそうになりました。

そう、私にとっては少し残念な思いが残る作品になりました。
なにもかも、出来過ぎていました。
能ある鷹はわかるから、ちょっと爪を隠したくらいがちょうど良かったのになあ。

バス男~ナポレオン★ダイナマイト~

2007-01-27 10:22:40 | 映画ーTV
ーバス男~ナポレオン★ダイナマイト~ー
2004年 アメリカ ジャレッド・ヘス監督 ジョン・ヘダー 、エフレン・ラミレッツ 、ジョン・グリース 、アーロン・ルーエル 、ディードリック・ベーダー 、ティナ・マジョリーノ 、サンディ・マーティン 、ヘイリー・ダフ

【解説】
製作費わずか400万円ほどの超インディーズ作品ながら、全米で大ヒットを記録した脱力系学園コメディ。アメリカの片田舎に暮らす冴えない高校生のイケてない日常が独特のダルなリズムで綴られてゆく。アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ルックスもダサければ頭も良くない彼は、当然のように学校でも友達もなくイジメにあってばかりの毎日。そんな彼にも、メキシコ人の転校生ペドロという友だちが出来た。女の子にモテたいペドロは無謀にも生徒会長に立候補、ナポレオンも彼の応援に精を出すが…。

【感想】
「ナチョ・リブレ」の監督、ジャレット・ヘスの出世作です。
ジャック・ブラックのテンションの高さとジャレッド・ヘスのテンションの低さ、「その融合は広く受け入れられやすくなったかもしれないが、マニアックを回避した分、ディープに入り込ませないもどかしさが残る。」と折田千鶴子さんがナチョのレビューに書いていますが、この作品を見たら、確かにジャレッド・ヘス強力です。

アメリカの片田舎に住む高校生、ナポレオン・ダイナマイト(名前も強烈)君の日常生活を描写した物語です。
バス通学ーそれでバス男にしたのかなあ。
この邦題をつけた人のセンスは悪いですね。
「電車男」を連想させたかったのでしょうが、全然別物だし、方向性も別です。
いい男もいい女も一人も出てこない映画です。

ナポレオンはオタクだし、きもいしダサイけど、彼なりに主張しながら生きている。
学校へ行けば、いじめられるし、家にはもっとオタクの兄ちゃんキップもいる。
だけど、夢はあるし、友達も彼女も欲しい。
そうだからといって、誰かに迎合することは絶対にしない。
彼は彼なんです。

そんな彼にも友達が出来た。
ペドロというメキシコ人。
彼は女の子に声をかけるのがうまい。
その上、生徒会長に立候補!!
たった一人の友達をナポレオンなりに一生懸命応援する。
そして、ついに花開く友情の証。
これがすばらしい。
このゆる~い映画を睡魔と闘いながらここまで見てきて、ほんと良かった!!と思えます。

セリフがみんな棒読みで、動きも少なく、アメリカのアニメの「シンプソンズ」とか「キングオブヒル」を見ているみたい。
全編に溢れる、なんかおかしい、まったりとした空気感。
登場人物は全員ダメ人。
エンドタイトルの後に出てくるキップの結婚シーンの牧師さんさえ、変な人。
何言ってるかわからん。
でも、こんなダメダメ人達をみているうちに、とっても癒された気分になります。
温かい気持ちになります。
ジャレッド・ヘスのマジックですね。

みんな、自分らしく、自信もって生きようよ。
あの!キップでも自分にぴったりな人と結婚できたし、ナポレオンはああ見えてもいいやつだし。
明日はきっと、いいことあるって。