果物 2 マンゴスチン

果物 2 マンゴスチン   金森正臣(2006.06.17.)

写真:市場で売られているマンゴスチンの山。この中から好きなのを選んで買う。でもどれが美味しいか、定かではない。手に持って、チョット押してみて、弾力のあるのを選ぶ。中に黄色い樹液の固まったところがあるのは外れ。大きさも色々あって、大きなものは中で種が成長している。小さなものは、種が成長していなくて、全体が食べられて正解の事もある。なかなか難しい。赤みの強いのと、黒味の強いのがあるが、これは熟す程度にはあまり関係ないらしい。カンボジア人でも結構迷っているから、私ごとき経験の浅い者は仕方ないか。市場では1kgが、5000-7000リエル(1ドル4000リエル)。

 果物の中では以前に紹介したドリアン(06.5.20.)が王様、マンゴスチンが女王様に例えられる。澄み渡ったような甘味と酸味は、女王様の名に相応しい。納得!外皮を外して、中の白い部分を食べる(次回)。

 私が、マンゴスチンに初めて会ったのは、30年ぐらい前の新幹線の中。友人と博多からの帰りだったと思うが、冷凍ものをデパートで買ってきて食べた。冷凍ものは、甘味が強く、酸味が少なく2-3個でもう結構と言う状態だった。
 最初にカンボジアに来た99年に、酒の飲めない仲間が3-4人集まって、毎晩の様にフルーツを買ってきて、フルーツパーティーをした。誰かの部屋に持ち込んで、マンゴスチン、マンゴー、ライチ、ロンガンなど色々楽しんだ。ドリアンは、ホテルに持込が禁止されていたかどうか定かではないが、食べた記憶は無い。そのときには結構皆が、外皮を外すのに苦労していた。
 一昨年ごろ雇っていたメイドさんは、色々果物を準備してくれた。マンゴスチンは、外皮を綺麗に赤道面で切り、上の部分を外してから出してくれた。食べ易い。昨年のクメール正月に、コッコンに行った折に、市場で一袋10kg入りが5ドルぐらいで売っていた。カンボジア人の仲間が大喜びで、各自2-3袋も買っていた。私も勿論1袋買ってきた。その時に、沢山試食したので大きいものと小さいものとあまり差が無いことが分かった。
 この試食の時に、カンボジア人は女性でも何の道具も無く、マンゴスチンを割って食べることに関心。最初にヘタの部分を外す。ヘタと頂部を強く押すと、外皮の一部が縦に割れる。多少中の果肉が痛むことがあるが、気にしないで食べる。

 外皮の部分は、赤い汁が出る。白いシャツなどに付くと、色が落ちなくなる。そこで、一作年、マンゴスチン染めを試みた。外皮を集めて水を足しながらミキサーで砕く。この汁に白いシャツを入れると簡単に染まる。外皮の汁を舐めてみて、アルカリと判断。色止めには、食酢などの酸を水にたらして一晩漬けると、色止めが出来る。Tシャツなどをあちこち絞りにしておくと、絞りの出来上がり。最初褐色だが、洗っていると次第に黄色味が増してくる。5-6枚染めたが、来た人が気に入って、持って行ってしまったので、今は1枚もなし。日本の家に女房が持っていったものが1枚だけある。触媒などを考えると、もっといろいろな色が出る可能性がある。 
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