金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
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自己紹介 |
長野県生まれ。東京教育大学農学部卒。同理学部助手、大阪市立大学医学部助手、愛知教育大学助教授、教授、2003年年退職。韓国、タンザニアなどで動物生態調査。1999年よりカンボジアの理数科教育支援。 |
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世界は怒りに満ちている
世界は怒りに満ちている
今日も高校生が人を切りつけた事件が報道された。また、病院で親族に切りつけた事件もあった。日本人は、どこかで狂いだしている。
この様な異常な世界で、問題になるのは、怒りの世界であろう。多くの人は、周りに怒りを起させる原因があると考えている。
江戸時代に静岡県沼津市に、白隠禅師と言う坊さんがいた。ある時江戸から武士がやってきて、地獄は本当にあるのかと聞いた。白隠は、武士が地獄を怖いのかと言って嘲笑った。武士は怒って刀に手をかけた。そこで白隠は、それ、それが地獄よと言った。即ち、怒りこそが地獄であると言って教えたのである。
この話の意味は大きく二つあり、怒りが地獄であること、怒りは自分の中にあるのであって外にあるのではないと言うことである。
皆さんも怒りが起こってきたら、自分の中をよく見る必要がある。一見外からの理不尽に怒っているようであるが、実際には自分の中の問題である。誰にも個人の中の怒りを消すことは出来ない。出来るのは自分だけである。怒りが起こってきたら、自分を見つめるしか方法はない。自分のこだわりを見つめることである。
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