山の思い出 3

山の思い出 3

 

最近テレビで、富士山に三浦雄一郎氏が登ったことが放映された。90歳になる彼は、足を悪くしていて、車いすで登っていた。私が三浦雄一郎氏を初めて見たのは、富士山であった。

私は富士山には2回しか上ったことが無い。

 

1回目は、大学2年生だった11月、1960年11月19日、死者11人の遭難があった。大学の山岳部が絡んでいたので、わが山岳部も先輩3人と救助の応援に行った。富士山の大沢崩れの7合目付近から雪崩が起き、登っていた者が巻き込まれた。捜索は雪崩の末端部で、鉄の長いゾウデを使って刺して探す方法であった。

 

捜索が終わった翌日に、4人で富士山に登った。大沢崩れの左岸(下から見て右側)の天狗尾根を登り、最後は氷の原をアイゼンで登った。快晴で風も少なく、遠くまで見えたことを覚えている。帰りに大沢崩れの9合目付近から、豪快にスキーで滑り降りる人物を見て、驚いた。後に北大からきていた三浦雄一郎と言う人物だと知った。彼がまだプロスキーヤを名乗る前であったように覚えている。

 

二回目の富士山は、北欧家ら来た若者で、日本山学会から頼まれた。先輩ひとりと同行したが、全く言葉が通じず。珍道中であった。

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