人生はいつも一人

人生はいつも一人

 

新型コロナウイルスの登場で、集まることが少なくなった。その結果寂しいと言う人がいる。

 

しかし人生は、いつも一人だ。他の人と一緒にいるようでも、実際には人生は一人だ。このことを十分に理解しなくてはならない。食事もトイレも他の人に代わってもらうことはできない。心臓も腎臓の働きも、自分では制御できないが、人に代わってもらうことはできない。人生はいつも一人だ。

 

鎌倉時代の僧、一遍智真上人は、「生まれてくるのも一人、死ぬのも一人」と述べている。江戸時代後期の僧、良寛さんは、「よのなかに まじわらぬにはあらねども ひとりあそびぞ われはまされる」と述べている。

 

人生は本当には、一人で行う物であり、それこそが人生である。人と一緒にいるようであっても、自分の人生は人に代わってもらうことはできない。そのことをよく理解し、自分を鍛えることをしなくてはならない。

 

人に伝えられるのは、自分の持っているものだけである。上手な言葉で人を誘導できても、自分の持っているものでないと、人は動かされない。人の役に立つことを目標とする人がいるが、まず自分が自立しないと人の役には立たない。

また自分の人生は、自分の持っているものでしか動かない。自分の幸福のために、自分を鍛えなくてはならない。自分の人生は、自分の責任ある。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )