中学生の刺し殺し事件

中学生の刺し殺し事件

 

先日愛知県の中学校で、3年生の生徒が同じ学年の生徒を刺殺す事件が起きた。2年生の時は同級で、小学校も一緒だったと言う。様々な人がいろいろと意見を出しているが、なかなか核心には至らない。人の心の内は、外からは計り知れないところがある。本人にも、なぜそうなったのか、説明がつかないところもありそうに思われる。

 

テレビでも多く取り上げられていたが、問題の対症療法でしかなく、原因に踏み込んでいる意見はほとんど無かった。視点がずれている。今後の日本の教育に、改善の道はなさそうだ。もし改善がなされなければ、今後は同じような例が増加するであろう。

 

ヒトという動物は、成長の段階で様々な社会訓練を経て、社会の中で生活できるようになる。現在の子ども達は、社会的訓練を受ける機会を奪われている。

 

特に今回の事件で注目されることは、成長の段階で友人との意見の違いを調整する能力が欠けているようである。人は小さいときから他人と意見が異なって喧嘩をする。その結果、相手と仲直りする方法を手に入れる。現在では子どもたちは小さいときから自由は無く、大人の干渉がある。喧嘩をする自由もない。従って仲直りする方法を持っていない。無差別殺人などもこの延長線上にあるであろう。

 

政府は子ども庁などを新設する意向であるが、視点がずれると全く意味をなさない。

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