自宅にほど近い出水特攻基地跡に悲しい碑が立つ。
高さが2㍍弱の石に「雲こそわが墓標。落暉よ碑名をかざれ」と刻まれている。阿川弘之が小説『雲の墓標』の中で、特攻兵の遺書の一部を書いた石碑である。死に向かう若者の切々とした思いは涙を誘う。
大戦末期、出水基地から出撃し再び還らなかった260名以上という、痛ましい青年兵。
「沖縄沖の深海に沈むからには墓はいらない。雲こそが私の墓だ」とも読みかえることができる石碑の前文。
碑文に表された特攻兵の深い悲しみは、今なお心を打つ。
出水市 小村忍(67)2010/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載
高さが2㍍弱の石に「雲こそわが墓標。落暉よ碑名をかざれ」と刻まれている。阿川弘之が小説『雲の墓標』の中で、特攻兵の遺書の一部を書いた石碑である。死に向かう若者の切々とした思いは涙を誘う。
大戦末期、出水基地から出撃し再び還らなかった260名以上という、痛ましい青年兵。
「沖縄沖の深海に沈むからには墓はいらない。雲こそが私の墓だ」とも読みかえることができる石碑の前文。
碑文に表された特攻兵の深い悲しみは、今なお心を打つ。
出水市 小村忍(67)2010/7/27 毎日新聞鹿児島版掲載
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