秋になると柿の木のそばに、柿ちぎり用に先端を割いた竹竿が立かけられた。柿は最後の一個だけは誰に聞いたのか訳も知らず残していた。何気ない慣習にもそれなりの理由があり11月12日付本紙余録で「木守柿」の話を読んで納得した。
子供の頃、十五夜には泥棒が許されるということを聞いていたが以前、余録で「団子盗み」として紹介があった。
「洗濯したての物は一度たたんでから着なさい」とは母の教えだが理由は聞きそびれた。伝わる慣習には、先人の生活の知恵や自然に対する畏敬の念が込められているのだろう。
熊本市北区 西洋史(70) 2019/11/23 毎日新聞鹿児島版掲載
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