2010年8月22日 (日)
山陽小野田市 会 員 河村 仁美
食べ物というのは思い出と結びつく。ふるさとの我が家を思い出す時、真っ先に私の目に浮かぶのは庭のゆすらの木だ。増築の時、母の里へ移植させたが子供のころよく食べた。真っ赤に熟れた小さな実を口に含むと甘酸っぱい昧がした。
毎年この時期になると必ず父からゆすらの絵手紙が届く。誰も見たことがないので、写真を送ってと頼んだら今はないという。父が記憶をたどって描いていたそうだ。ゆすらには、もう思い出の中でしか会えなくなった。絵手紙をずっと見ていたら、ふるさとを思い出し、懐かしい昧が口中に広がった。
(2010.07 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
山陽小野田市 会 員 河村 仁美
食べ物というのは思い出と結びつく。ふるさとの我が家を思い出す時、真っ先に私の目に浮かぶのは庭のゆすらの木だ。増築の時、母の里へ移植させたが子供のころよく食べた。真っ赤に熟れた小さな実を口に含むと甘酸っぱい昧がした。
毎年この時期になると必ず父からゆすらの絵手紙が届く。誰も見たことがないので、写真を送ってと頼んだら今はないという。父が記憶をたどって描いていたそうだ。ゆすらには、もう思い出の中でしか会えなくなった。絵手紙をずっと見ていたら、ふるさとを思い出し、懐かしい昧が口中に広がった。
(2010.07 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
よかったら、お写真の中のどの方か教えて頂きたいなあ。
次の登場を楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
コメント有り難うございました。