年末になると50年前を思い出す。あろうことか妻子を置いて家出した。この地域で大成するのは難しいと思った。若気の至りか大都会に青雲の志? 行ったが10日で挫折、大都会は甘くなかった。駅頭に妻が娘をおんぶして出迎えていた。もう金輪際あんな心配させてはいけないと心に誓ったら涙があふれた。駅員さんがそのころ流行の「ここに幸あり」を歌っていた。以来、業に励み、さまざまな難関を乗り越えた。娘たちもそれぞれ子どもに恵まれ、私どもも金婚式を祝ってもらい、つつがなく暮らしていけることをこよなく感謝している。
大口市 宮園続(76) 2007/11/25 毎日新聞鹿児島版掲載
大口市 宮園続(76) 2007/11/25 毎日新聞鹿児島版掲載
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