はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

はがき随筆特集「風」-20

2009-09-25 15:34:59 | はがき随筆
「風になって」
 好景気に沸く昭和40年代、私は大阪にいた。万博の開催に向け、大阪空港の仕事に就き、夢をのせて福岡の地を飛び立った。
 見上げる太陽の塔、会場の広さに圧倒された。各パビリオンは人であふれ何度も迷子になった。寮の近くは阪急電車が数分おきに走っていてびっくり。京都、奈良も度々訪ねた。おしゃれな神戸の町にひかれ1000万㌦の夜景にはノスタルジアをかきたてられた。
 華やかな都会も3年いると悲喜こもごも。やさしかった寮母さん、青春をおう歌したあの時の仲間たち。できるものなら風になって伝えたい。皆さんお元気ですか。
  出水市武本伊尻清子(59 2009/9/24 毎日新聞鹿児島版掲載)


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