はがき随筆・鹿児島

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「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

4年間の生き方

2018-03-11 16:24:57 | はがき随筆
 7年間の壮絶な闘病の末、夫が静かに逝ってしまったのは、4年前の2月23日の早朝。テレビではソチ五輪のフィギュアスケートのエキシビションの中継中だった。そしてまた冬のオリンピックが始まっている。ケガをしながらも、神と言われるような演技をした金メダリストの羽生君。飄々としてみえる銀メダリストの宇野君。4年間しっかりと生きて結果を残した若い2人の姿に、何一つ努力もせず、ただ生きてきただけの自分の姿が恥ずかしく思える。夫も心配しているだろう。4年に1度、どう生きたかと問われている。たくましく前に進みたい。
  鹿児島市  萩原裕子  2018/3/6  毎日新聞鹿児島版掲載

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