毎日新聞の連載小説「葦舟、飛んだ」の文中「学童集団疎開」に目が止まった。昭和19年、私は国民学校3年生。6月に大都市の学童集団疎開が閣議で決定。9月19日、台風で床下浸水した家を後に大阪港から四国・琴平へ。毎晩、布団に正座して大阪の方を向きながら「お父さんお母さん、おやすみなさい」の合唱が悲しく心細く、涙したのを覚えている。今年、孫は小学3年生。この平和時にスクスク育った明るいサッカー少年。あんな寂しい思いは絶対させたくないとの思いから、当時3年生の少女が見た、感じた戦争体験を書き伝えようと決心した。
指宿市 木戸ヒサ子(73) 2008/8/21 毎日新聞鹿児島版掲載
指宿市 木戸ヒサ子(73) 2008/8/21 毎日新聞鹿児島版掲載
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