はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

節目のこと

2018-12-29 17:53:35 | はがき随筆
 人生にも節目があるという。春夏秋冬を節目とするか、それとも誕生日を節目とするかは、それぞれだろう。
 竹にもたくさんの節があるが、真っすぐに天を目指して伸びていく。
 これを人生に置き換えて、松竹梅の祝い事にも使われる。
 私の場合、何といっても、兄の戦死が大きな節目であった。
 家の後継ぎは長男と決まっていたが、私が次男で当時小学5年生の私は後継者。人間の節目は、たった一つのことからでも起きるものだと初めて知った。
 あんなこと、こんなこと、今はすべて忘却の彼方に去った。
 宮崎市 黒木正明(85) 2018/12/27 毎日新聞鹿児島版掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿