入道雲の横にいわし雲……。夏から秋へと移りゆく日に、肥薩線レトロ駅舎で心温まる猫と若いカップルとの出会いがあった。招き猫は突然現れて駅長に任命され、人なつっこく愛くるしい姿を一目見ようとたくさんの人がこの駅舎を訪れていた。そこに無心にカメラを向けていた若いカップル。「モジョかね~」と話しかけたが、返事が……。あ~聴覚障害の方と気づき自然と手ぶり身ぶり。「魅力的なニャン太郎でハズンダそしてワルタ」。心が通い合うことのうれしさと、ちょっと声をかけただけでこんな気持ちのいい出会いが。ふと僕はそう思った。
さつま町 小向井一成 2016/10/3 毎日新聞鹿児島版掲載
さつま町 小向井一成 2016/10/3 毎日新聞鹿児島版掲載
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