ここのところ20度近くの暖かい日が続いている。今年の立夏は5月6日だが、そんな陽気に誘われてか〝仲夏の候〟に咲くアイリスが開花した。
「アイリスが咲いたよ。薄紫だからかなあ、あまり目立たないね」とカミさんに声をかけた。
「今どこの家の庭にも咲いているけど、上品だわよね」。カミさんの言う通り、薄紫の衣を身にまとった、色白の美しい女性が、物静かに小首を傾げてこちらを見ているかのようだ。
それでは今日はヴィヴァルディの「四季」を聴くことにしようか。アイリスには「夏」より「春」が似合うように思う。
鹿児島県西之表市 武田静瞭(82) 2019/4/25 毎日新聞鹿児島版掲載
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