私が没イチになった時のためにと、女房の特訓が始まった。
炊事、洗濯、買い物、銀行と多くの課題を言ってくる。
「山男の料理は、栄養的にダメ」「生ものを買う時は必ず賞味期限を確認してね」「今日は生ゴミの日よ」と、次から次にと指導が続く。仕事にかこつけて家事一切を女房に押し付け、楽をしてきた反動は大きい。
でも、お1人様になる確率は、女房の方が断然高いのだから、今一つ習得に熱が入らない。逆に、「女手で、蛍光灯の取替はできるかな?」「網戸を外す方法は分かるだろうか」と、私の心配は尽きない。
宮崎市 実広英機(73) 2019/4/14 毎日新聞鹿児島版掲載
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