小さな棚田で稲の脱穀を手伝ってもらい、新米の収穫が終わった。籾から外れたワラを囲み、お茶しながら昔話に花が咲いた。秋の遊び道具といえば、ワラコズン。僕たちはドシとこのワラコズンに登っては、トッオジイの繰り返しで遊んでいた。
すると「コラ! ワイドマ、ナイゴツか?」とガラレタものである。子ども会での努力目標は「ワラコズンに乗らない」だったが、守ることなく、友達が集まると何かが始まっていた。
心の豊かな時代で時間がゆったりと流れ、多くのことを自然と遊びから学んだ気がする。この時代の流れに驚いている。
さつま町 小向井一成 2013/11/20 毎日新聞鹿児島版掲載
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