2013年3月 6日 (水)
岩国市 会員 山下 治子
毎朝6時きっかりに、響くバイク音。今日も元気で出勤のようだ。行ってらっしゃい、気をつけて、と心が声を掛けている。夜8時過ぎ、家の前をブルブル音を立てながら、ゆっくりパイクが通り過ぎる。無事お帰りだ。お疲れ様、と安堵する。
この音の主、誰かは知らない。近くに住む若者らしいが、いつの頃からか、変わりなく聞いている。
患って、しばらく職を離れていた息子が、ようやく動き始めた。朝に出て夕に帰る。当たり前で普通な生活は、何と安らぐことだろう。庭に咲き始めた梅が笑って見えた。
(2013.03.06 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
岩国市 会員 山下 治子
毎朝6時きっかりに、響くバイク音。今日も元気で出勤のようだ。行ってらっしゃい、気をつけて、と心が声を掛けている。夜8時過ぎ、家の前をブルブル音を立てながら、ゆっくりパイクが通り過ぎる。無事お帰りだ。お疲れ様、と安堵する。
この音の主、誰かは知らない。近くに住む若者らしいが、いつの頃からか、変わりなく聞いている。
患って、しばらく職を離れていた息子が、ようやく動き始めた。朝に出て夕に帰る。当たり前で普通な生活は、何と安らぐことだろう。庭に咲き始めた梅が笑って見えた。
(2013.03.06 毎日新聞「はがき随筆」掲載)岩国エッセイサロンより転載
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