はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

再読

2017-12-30 14:38:20 | はがき随筆
 題名を当てるクイズ番組を見ていた。本の書き出しは次のものだった。「私はその人を常に先生と呼んでいた」とっさに夏目漱石の「こころ」が浮かんだ。その本を読んだのは20歳の頃。引き込まれるように読んだ感動的な作品を思い出す。
 当時は時間もゆっくりと流れ、友人らと単行本の回し読みなどして、感想や将来の夢などを語り合った懐かしい青春時代を思い出す。
 もう一度この本を読んでみたくなった。本棚の本を開くと黄ばんだ紙面、それに旧字旧仮名づかいで読みづらく、新字体の本を買いに行った。
  鹿児島市  竹之内美知子  2017/12/30  毎日新聞鹿児島版掲載

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