はがき随筆・鹿児島

はがき随筆ブログにようこそ!毎日新聞西部本社の各地方版に毎朝掲載される
「はがき随筆」は252文字のミニエッセイです。

「手術痕ある人も入浴着で安心」

2010-08-10 15:38:53 | 岩国エッセイサロンより
2010年8月 8日 (日)
岩国市 会 員   貝 良枝

女性なら誰でも乳がんへの恐怖感が多かれ少なかれあるだろう。知人にも乳がんになった人が数人いる。早期に発見できたので手術痕が小さくて済んだ人もいれば、そうでなかった人もいる。彼女たちの話を聞くたびに定期検診の大切さを感じ、積極的に検診を受け、自己チェックもしている。それでも心配だ。
 先日、ある温泉施設の脱衣所で「入浴着」を説明するポスターを見つけた。それは胸をふわっと覆うもので、背中が大きく開いたワンショルダー型だ。ひもで体に巻きつけて留める構造になっている。湯水がしみこみにくい素材を使っているので、着たままで体を洗うことができ、衛生面でも安心と書いてあった。
 手術痕のある人は、その大小にかかわらず温泉や公衆浴場は避けてきたのではないだろうか。多くの人が入浴着のことを知り、入浴着を身につけている人を見かけたら温かく見守るようにすれば、誰もが温泉やいるいろなお風呂を楽しめると思う。
  (2010.08.08 毎日新聞「みんなの広場」掲載) 岩国エッセイサロンより転載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿