今年の春、僕は卒業を迎えた。毎朝見てきた玄関の風景も、桜のピンク色に染まっていた。
僕は何気なくクラスメートとの時間を過ごしていたような気がする。コロナのせいであまり実感がもてなかった「卒業」という言葉だったけど、新しい扉を開けて振り返れば確かにそこに「卒業」があった。違う中学校へ進む友達との別れに寂しさもしっかり感じた。
目の前に桜の花びらがひらひらと舞い落ちてきた。ジャンプしてぎゅっと握りしめてみた。手のひらにある桜の花びらを見つめてたくさんの思い出が浮かんできた。ありがとう。
宮崎県都城市 平田壮一朗(12) 2021/83/28 毎日新聞鹿児島版掲載
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます