毎年、阿蘇外輪山で行われ千年も続いている野焼きは、春の訪れを知らせてくれる。私は10年間、その活動に参加した思い出がある。阿蘇の米塚一帯から放たれた火は短時間のうちに原野を真っ黒な平野にした。時には、炎の中からウサギやシカが飛び出し逃げ惑うこともあった。真っ黒になった原野は、春の訪れと共に新緑で覆われ新しい大地になる。
今年は、熊本地震から5年を迎える。新阿蘇大橋が開通した阿蘇に再び、本来の活気が戻ってくることを願う。阿蘇の野焼きは、我々に自然の素晴らしい営みを教えてくれる。
熊本県大津町 小堀徳廣(73) 2021/3/28
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