8月の末 未明 まだ暗い。シルクロードの小さな駅に降り立った。
広場にでる。まさに天球。満天の星。星たちのさざめきにつつまれていると飛天の薄衣がひるがえる幻覚におそわれる。
我に返る。これは冬の星たちではないか。
東天に目をやる。心なしか丸味を帯びた砂漠の地平線にオリオンが半身を現している。辺りを威圧しながらせり上がってくる。まさしくあの巨人オリオンの勇姿である。手を合わせたい気持ちさえ起こってくる。
見とれているうちに星たちは碧天の光に溶け込んでいった。
鹿児島市 野崎正昭 2015/8/25 毎日新聞鹿児島版掲載
広場にでる。まさに天球。満天の星。星たちのさざめきにつつまれていると飛天の薄衣がひるがえる幻覚におそわれる。
我に返る。これは冬の星たちではないか。
東天に目をやる。心なしか丸味を帯びた砂漠の地平線にオリオンが半身を現している。辺りを威圧しながらせり上がってくる。まさしくあの巨人オリオンの勇姿である。手を合わせたい気持ちさえ起こってくる。
見とれているうちに星たちは碧天の光に溶け込んでいった。
鹿児島市 野崎正昭 2015/8/25 毎日新聞鹿児島版掲載
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