プールから上がると、友人が「見て、見て」と私に言う。窓の外には、自然が描く幻想的な景気が待っていた。 10月末の少し寒い日の午後2時ごろ。空には鰯雲が広がっていた。遠くに普賢岳。手前は有明海。右手には造船所があり、ブラジル船籍と思われる大型に貨物船らしき船が停泊している。海には一艘の小型漁船が浮いている。あたり一帯には靄がかかっていて、いつもは見える対岸の島原の町は見えない。人は確かにいるはずなのに、その気配はなく、静寂に包まれている。まるで印象派の絵画を見ているようだった。 熊本県玉名市 立石史子(67) 2020/11/8 毎日新聞鹿児島版掲載
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